ベルセバ、マタドール・フェスで新曲披露、ソニック・ユースとの出会いも語る
2010.10.04 12:45
ラスヴェガスで10月2日に行われた<マタドール・レーベル>の21周年記念フェスの2日目に出演したベル・アンド・セバスチャンは、過去の名曲とともに新作『ライト・アバウト・ラヴ』からの新曲も披露した。
8枚目のアルバムとなる新作からは、オープナーとして演奏した“予想外の運命”のほかに、タイトル曲“ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~”や“大人の世界で生きられない”を披露した。
セットを通してボーカルのスチュアート・マードックは祝祭的な気分で盛り上がっていて、オーディエンスをステージに引き上げたり、アメリカン・フットボールを投げまわしたり、また、マタドールのスタッフへの賛辞を口にしたりした。
「働いているスタッフのみんなが実はバンドよりもロックンロールを生きているレーベルといったら、ぼくにはここしか思いつかないね。ここの連中には正直、ついてけないから。21周年ということになって、これからどうなるんだろうね? もういい加減にこういうノリはやめるのかな。じゃなきゃいいんだけどね」
ストリングスも加えて12人編成のバンドとしてパフォーマンスを届けたこの日のバンドは“アイム・ア・CUCKOO”、“僕はこんなさ”、“ザ・ボーイ・ウィズ・ザ・アラブ・ストラップ”を演奏し、さらにPAの反対を押し切って速攻で行われたアンコールは“僕と少佐の関係”で締め括った。
アンコールに入る前、スチュアートは「思いっきり巻けばもう1曲やっていいって」と宣言して演奏に入った。
また、マタドールをめぐるエピソードとして、ソニック・ユースとの出会いをこう振り返った。
「1989年にサーストン・ムーアにインタビューしたことがあったんだよね」とスチュアートは説明した。「ぼくはすごいヘタクソなインタビュアーでさ、サーストンなんかぼくの目の前で大あくびしたんだよね」。
ベル・アンド・セバスチャンの前の出番では、サンフランシスコ出身のガールズがこの日のオープナーを飾り、カム、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、パフューム・ジーニアス、キャット・パワー、スーパーチャンクとスプーンが登場していた。
アフターショーのステージでは、エスベン・アンド・ザ・ウィッチ、コールド・ケイヴ、デッド・メドウらが登場した。
3日目のパフォーマンスには、ザ・ニュー・ポルノグラファーズ、リズ・フェアー、ヨ・ラ・テンゴらがヘッドライナーのガイデッド・バイ・ヴォイセズとともに登場する。
ベル・アンド・セバスチャンのセットリストは以下の通り:
'I Didn't See It Coming'
'I'm A Cuckoo'
'Step Into My Office'
'The State I'm In'
'I'm Not Living In The Real World'
'Piazza, New York Catcher'
'Write About Love'
'Sukie In The Graveyard'
'We Rule The School'
'There's Too Much Love'
'The Boy With The Arab Strap'
'Caught In Love'
'Judy/Get Me Away From Here, I'm Dying'
'Sleep The Clock Around'
'Me And The Major'
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