パンデミック下においてグラスゴーにある長年のリハーサルスペースを改修して行った今作のレコーディングをしきりに「楽しかった」と語るスチュアートとサラ。ただ、その中でも「医療従事者たちのように働きすぎの状態で、ものすごいストレスを抱えている人たちがいたり、逆に僕らのツアークルーのようにまったく仕事がなくてすごく不安になっている人たちもいたわけで。自分たちは本当に恵まれていたと思う」と述べるスチュアートのそうした視座は、今回のアルバムのムードにも影響を与えていると思う。また、今回の核となる質問に対し、初め「サラ、お願い」とかわそうとするスチュアートの「らしさ」が何とも微笑ましかった。(長瀬昇)
ベル・アンド・セバスチャンのインタビューは5月7日(土)発売のロッキング・オン6月号に掲載します