ラッパーのT.I.は、地元ジョージア州アトランタで22階のビルの屋根から飛び降り自殺を図ろうとしていた男を説得して思いとどまらせた。
実は現地時間の10月15日にMDMA錠の不法所持容疑で裁判所への出廷を予定しているT.I.だが、10月13日に飛び降り男のニュースを聞いて現場に駆けつけて説得に当たったという。
地元のラジオ放送でアトランタの400コロニー・スクエア・ビルの屋根に自殺を図ろうとしていると思われる男がいると報道されると、T.I.は現場へ車で駆けつけ、すでに現場にいた警察になにか助けになることができるかと協力を申し出た。その後、T.I.は男にあてたビデオ・メッセージを収録したとAJCが伝えている。
T.I.によれば、ビデオには「俺が現場に来ていて、会いたがっていると、そして、今どんなに人生がうまくいってなかろうと、この先はよくなるものなんだ」というメッセージが収録されていたという。
その後、男は警察の説得に応じ、検査のためにグレイディ・メモリアル病院へと連行される前にT.I.と5分ほど話し込んだという。
「だからってこれを手柄にしたいわけじゃないんだよ」とT.I.は語り、数日後に控えた裁判にこの事件が影響を与えることはないはずだと説明した。「俺個人の状況に今回のことがなんか変わったインパクトをもたらすとは思えないよ。それが動機でやったことじゃないしね」。