ナイン・インチ・ネイルズのデビュー作『プリティ・ヘイト・マシーン』がリマスタリング再発

ナイン・インチ・ネイルズのデビュー作『プリティ・ヘイト・マシーン』がリマスタリング再発 - 11月22日発売予定 『プリティ・ヘイト・マシーン』11月22日発売予定 『プリティ・ヘイト・マシーン』

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは画期的なデビュー作となった89年の名作『プリティ・ヘイト・マシーン』を再発することを明らかにした。

今回トレントはサウンド・エンジニアのトム・ベイカーとアルバムのリマスタリングを手がけ、「聴覚的な体験として格段に向上した」内容になっているという。

「トム・ベイカーとスタジオに入って聴覚的な体験として格段に向上させるためリマスタリングを行ったんだよ」とトレントはナイン・インチ・ネイルズのオフィシャル・ホームページで説明している。「また、ロブ・シェリダンがゲイリー・タルパスのファーストのジャケットのデザインを作り直して新しいパッケージとして一新してくれてもいるんだ」。ちなみにゲイリー・タルパスは『プリティ・ヘイト・マシーン』のジャケットのデザインとナイン・インチ・ネイルズのロゴを手がけたアート・ディレクター/写真家で、ロブは00年の『シングル・フォーリング・アパート』からナイン・インチ・ネイルズのアート・ディレクターや写真をずっと手がけてきている。

再発盤は11月22日リリース予定で、ボーナスにはシングル“シン”のB面にカップリングされていたクィーンの“ゲット・ダウン・メイク・ラヴ”のカバーが収録される。

「このレコードの運命があっちからこっちへと漂っていくのを見届けることになったのはとても興味深いことだったし、とても長く気の滅入る話でもあったけど」とトレントは説明する。「ようやく友好的な領域にこの作品も落ち着いてくれて、おかげで少し磨き上げてみんなに届けることができるようになりました。古い友人のようなこの作品を再訪することができてとても楽しかったし、みんなにも楽しいものとなれば嬉しいよ」。

ちなみに『プリティ・ヘイト・マシーン』はリリース当初、ナイン・インチ・ネイルズのブレイクともなる作品となったが、その後、レーベルのTVTとトレントとの激しい対立が禍して97年から05年まで絶版状態に追い込まれていた。その後、TVT在籍時のナイン・インチ・ネイルズの音源のリリース権が売却されたため、ライコディスクから05年に再発されたが、ライコディスクがリマスタリング用の費用捻出を拒否したため、大幅なリマスタリングはできないままだった。それが今回、バイシクル・ミュージック・グループがリマスタリングに乗り出したため、めでたくリマスタリング再発も可能となったようだ。

トラックリストは以下の通り:
'Head Like A Hole'
'Terrible Lie'
'Down In It'
'Sanctified'
'Something I Can Never Have'
'Kinda I Want To'
'Sin'
'That's What I Get'
'The Only Time'
'Ringfinger'
'Get Down, Make Love'

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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