イーグルスのギタリストのジョー・ウォルシュはオーストラリアのヴィクトリア州政府に対して、アルコールや薬物中毒のアドバイザーとして貢献したいと申し出ている。ジョーは自身の中毒の経験をもとにヴィクトリア州首相のジョン・ブランビーに助力したいと表明している。
ジョーによれば、自身は94年にオーストラリアとニュージーランドを訪れたのをきっかけにアルコールやドラッグの習慣をやめることができたという。
「メルボルンやオーストラリアの指導者や政治家と是非いろいろ話し合ってみたいよ」とジョーはヘラルド・サン紙に語っている。
「中毒っていうのはひとつの病気だからね。でも、助けをもらうことで中毒にかかっていた人もまた責任ある人間として社会復帰することはできるんだよ。ぼくとしてはそういうメッセージをオーストラリアの指導者のみなさんに伝えたいんだ」。
北米ツアーを終えたばかりのイーグルスは12月にオーストラリアでのツアーを予定している。
一方、メルボルン市などを抱えるヴィクトリア州ではアルコールに絡んだ暴行事件の頻発が社会問題にもなっていて、ブランビー州首相は深夜2時以降の酒類販売の禁止を08年に導入したものの暴行事件の発生数がその後かえって増えたため禁止令を撤回するなど政策的な迷走を続けている。
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