モグワイのスチュアート、新作のタイトルのインスピレーションはニートとヤンキーだったと語る

モグワイのスチュアート、新作のタイトルのインスピレーションはニートとヤンキーだったと語る

モグワイのスチュアート・ブレイスウェイトは新作のタイトル『Hardcore Will Never Die, But You Will』は、ある酒店でのおかしなやりとりからとったものだと説明している。

そもそもこのフレーズはスチュアートの友人が小耳に挟んだ会話をもとにしていて、バンドがちょうどアルバムのタイトルを思案していた頃にその話を聞いて、ずば抜けて印象に残ったとスチュアートはNMEに語った。

「エラーズっていうバンドのドラマーのジェイムス・ハミルトンの友人がこの話を聞きつけたっていうんだけど、あるネッド(ニート系未成年)がこのフレーズを言ったのを聞いたというんだ」とスチュアートは説明する。「まあ、スコットランドで言うところの“ネッド”はイングランドでは“チャヴ(ストリート系ヤンキー)”に相当すると思うんだけど、とにかくさ、その若いのが酒店のオーナーにワインを若そうだからってどうしても売ってもらえなくて、その店主に噛み付いて『ハードコアは絶対死なねーが、てめーは死ぬぜ!』って毒づいたらしいんだよ」。

スチュアートはこのフレーズはモグワイのファンの間でもいたって好評だという。

「すごい気に入ってもらえてるんだよ! 今度のタイトルについてものすごく難航してたからよかったよ」とスチュアートは明かす。「危うくタイトルにしそうになっていたひどい案がいくつもあったからなあ。そのうちでも最悪なのは『メガ・アルバム7』ってやつで、考えただけでもぞっとするよね。っていうか、本来、ぼくはアルバム・タイトルは俺に任せろっていうタイプなんだけど、今回だけはまったくなにも思いつかなくてさ」。

11年2月14日リリースを予定しているこの新作だが、レコーディングの様子についてスチュアートはこう語っている。「曲を書いている間は誰もスコットランドに住んでなかったから、かなりしんどかったよ。ジョン(・カミングス、ギター)はニューヨークに住んでて、バリー(・バーンズ、ギター/キーボード)はベルリンに住んでるんだよね。作曲はメールでやりとりしながら進めるっていう感じだったから、これまでとはかなり具合が違ったんだ。実際に演奏するために一緒に集まった時は、これまでやった中でも一番大変な作業になったよ」。

アルバムのデラックス盤などには26分の楽曲“The Singing Mountain”というトラックが収録されることになるが、4月に世界中の航空便に影響を与えたアイスランドの火山灰問題がこの曲のレコーディングにも影響を及ぼしたとスチュアートは説明している。

「あれには本当にもうまいったよ! この曲はあの火山灰騒ぎの頃にバリーが書いて、その後、バリーがスコットランドに文字通り戻れなくなったから、この曲はその後もう一緒には演奏できなくなっちゃったんだよね」とスチュアートは説明する。「だから、スタジオで部分部分を繋げていった感じで出来上がったんだ。かなり複雑な形でできている曲なんだけど、これが実はいいんだよ。また、今回のアルバム全体の作りと対極にあるような曲でもあるんだ。アルバムはなんかニュー・オーダーのポップ・ソングみたいな感じのサウンドになってるからね」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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