ニール・ヤングは自身が所有するサンフランシスコの倉庫で起きた火事について、自身が作業にとりかかっていたハイブリッド車が原因だったことを明らかにしている。
11月9日に発生したこの火事でニールは楽器や機材、さらにはさまざまな記念品などを焼失し、被害は総額85000ドル(約705万円)にのぼるとBBCが伝えている。
ニールはリンカンの自動車を最終的には電気駆動にするリンクヴォルトというプロジェクトに取りかかっていて、59年型リンカン・コンチネンタルを電気自動車へと造り替えている途中だった。ニールは、火事は自身のリンクヴォルト・コンチネンタルの充電機材から起きたものだろうと語っている。
「壁に組み込んだ充電機材はきちんと安全性も検査していないものだったし、誰もいない状況で使ったこともなかった。そういう過ちがあって起きた火事で、あの車自体が悪かったわけではない」とニールはリンクヴォルト用に立ち上げていたホームページで語っている。ただ、この先も低燃費やCO2排出削減を目指すこのプロジェクトを続けていくとニールは宣言している。
「ぼくたちのプロジェクトの目的は交通手段のためのきれいな代替エネルギーの活用法を示すことにある。時間との競争はまだまだ終わってはいない。特にこうしたプロジェクトにおいては、今回のような障害は意味があって起きるものでもあって、今こうやって振り返ってみても、なぜ今回の出来事が起きたのかはよくわかる」。
問題のリンクヴォルトの車体は火事で相当な損害をこうむったが、同年型のパーツを使いつつ、直していくつもりだと語っている。
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