昨年ハイチ大統領選への立候補にも挑んだ元フージーズのワイクリフ・ジョンは3月19日にハイチで何者かに銃撃されるという事件に巻き込まれたが、ワイクリフ自身には犯人の心当たりはまったくないという。
ワイクリフが襲われたのは19日夜、首都ポルトープランス近郊のデルマでのことで「車から出たら銃声が聞こえたんだ」とワイクリフは振り返っているとデイリー・スター紙が伝えている。
「その次に気づいたのは、シャツとスニーカーに血痕が飛び散っていたことだったんだ」とワイクリフは語っている。「一体誰がこの銃撃を試みたのか、あるいははたして本当に俺を狙っていたのか、それも俺にはよくわからないんだよね」。
ワイクリフはこの銃撃で右手の掌に傷を負い、翌日、病院で治療を受けて退院したという。その一方で、ワイクリフの広報はワイクリフのツイッターに「ワイクリフは元気です。心配してくださり、また無事を祈ってくださり、ありがとうございます」とツイートを上げている。
銃撃が起きたのはまさにハイチ大統領選の決選投票日の前日のこと。銃撃を受けた際、ワイクリフは支持を表明しているマイケル・マテリーの事務所に向かっていたとされ、一連の銃撃を受けた現場の車には同じラップ・アーティストのバスタ・ライムズも同乗していたという。
もともとハイチ出身のワイクリフは昨年大統領選に立候補したものの、ハイチ在住年月が規定より短かったため資格を満たしていないと選挙管理委員会に判断され、9月に出馬を断念していた。その後、ワイクリフに身の危険が迫っているという報道が何度か伝えられていた。