ニール・ヤングが初めて脚光を浴びることになった伝説のフォーク・ロック・バンド、バッファロー・スプリングフィールドが6月に43年ぶりのツアーを行うことを発表した。
ラインナップはニールに加えて、オリジナル・メンバーのスティーヴン・スティルスとリッチー・ファーレイというもので、すでに故人となっているベースのブルース・パーマーの代わりにはニールのバンドのリック・ロサス、やはり亡くなっているドラムのデューイ・マーティンの代わりはクロスビー・スティルス・アンド・ナッシュのジョー・ヴィターレが務めることになる。
「バッファロー・スプリングフィールドとして最後に演奏してからもう42年も経ってるなんて信じられないよ」とリッチーは声明文で語っている。「その間、それぞれにとって音楽はとめどなく湧いてきたわけだけど、言ってみれば、みんなひとめぐりしたんだよ。というわけで、みんなのためにぼくたちはまた心を分かち合うことにしました。バッファロー・スプリング・アゲイン!」
バッファロー・スプリングフィールドは1968年に解散。その後、ニールが2000年の『シルヴァー・アンド・ゴールド』の“バッフォロー・スプリングフィールド・アゲイン”で再結成への思いをほのめかした後、何度となく再結成は噂されてきたが、それと同時に何度も流れてもいた。その後、ブルースとデューイがそれぞれ2004年と09年に亡くなるという憂き目にもあったが、昨年10月、ニールが障害者学校のチャリティとして毎年開催しているブリッジ・スクール・ベネフィットでついに残された3人でのライブが実現した。
このライブを行うまでリッチーは知人にも再結成は絶対にありえないと語っていたらしいが、これを機に絶対ということはないと悟ったという。「あのライブが終わって、ぼくたちはやりたきゃやれるんだとわかったんだよ」とリッチーはローリング・ストーン誌に語っている。
ツアーは6回カリフォルニアで予定されていて、その後バンドはボナルー・フェスティバルに出演することになる。リッチーはツアーが9月にも予定されていると自身のサイトで明らかにしていて、クロスビー・スティルス・アンド・ナッシュのデヴィッド・クロスビーも秋にはもっとライブを予定しているはずだと語っているとか。