ポール・サイモンやカルロス・サンタナらが来年のグラミー賞部門削減に「待った」

ポール・サイモンやカルロス・サンタナらが来年のグラミー賞部門削減に「待った」 - ポール・サイモン 2011年作『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』ポール・サイモン 2011年作『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』

グラミー賞が授賞部門を改変し、109部門から78部門へと削減する問題について、グラミー賞の主催団体である全米レコード芸術科学アカデミー(NARAS)はポール・サイモンやカルロス・サンタナからなるミュージシャン団体から抗議を受けている。ポール・サイモンらはアカデミーが今回の改変にあたって不当にエスニック・ミュージックに関連する部門を狙い打ちにしているとしていて、廃止の対象になった部門の復活を要求している。

「グラミー賞は今回の措置にあたって、これまで別個で違ったタイプとして扱われていた音楽をミソもクソも一緒くたのあいまいな項目に合体させることで、多くのミュージシャンに対する不利益を生じさせたとぼくは思います」とポールはアカデミー会長のニール・ポートノウに当てて書簡を送りつけている。「こうした数々のミュージシャンは、今回の改変以前までグラミー賞が提供していた形でそれぞれ別個にその業績をグラミー賞として評価されるのがふさわしいはずです」。

その一方で、ポートノウ会長は今回の改変はメインストリームに属していないエスニック・ミュージックに近い分野ばかりが対象になったのではないと主張している。「メインストリームの部門では今年は34部門ありましたが、来年のメインストリーム音楽ジャンルについては20部門へと改変されるのです。同じように昨年の非メインストリーム部門では受賞部門が71部門ありました。これが54部門まで減らされるのです」とポートノウはAP通信に語っている。ただ、ポップ、ロック、R&B、カントリーなどといった部門についてアカデミーは男女別の部門を廃止することでジャンルそのものの部門は廃止していない。
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