6月15日にベスト・アルバム『フロム・フィア・トゥ・エタニティ　ザ・ベスト・オブ・1990-2010』をリリースしたばかりのアイアン・メイデン。3月12日・13日に来日公演を行う予定だった彼らだが、東日本大震災の影響で、公演中止となった。

3月11日、バンドが乗った飛行機が成田空港に着陸する直前に東日本大震災が発生したため急遽公演は中止となり、彼らはやむなく次の公演地メキシコへ向かったという。そのメキシコでの公演で、“ブラッド・ブラザーズ”を演奏する際、ボーカルのブルース・ディッキンソンは次のように話した。

「世界中にいるアイアン・メイデンのファンは、人種や宗教が違っていても関係ない。メイデンのファンであることは家族であるということなんだ。だから俺たちは次の曲を家族に捧げたい、今、大変な惨事にいる仙台や東京のファンに捧げたい。全てが通常に戻ればすぐ俺たちは戻るつもりだが、今はとにかく・・・俺たちは血を分けた兄弟(BLOOD BROTHERS)なんだ」

リリースされたばかりの同ベスト・アルバムは、1990年リリースの8枚目のスタジオ・アルバム『ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイング』から2010年の最新アルバム『ファイナル・フロンティア』までの楽曲のうち、“ブラッド・ブラザーズ”を含む23曲を収録。そのうち、ブルース・ディッキンソンが在籍していない1993年から1999年の楽曲については、すべてブルース・ディッキンソンが歌っているライブ・バージョンが収録されているとのこと。

また、日本オフィシャル・サイトでは、同ベスト・アルバムの発売記念として、全収録曲の人気投票を実施中。投票者の中から抽選で6名に、ピンバッジ＆ステッカーセットが当たるとのこと。応募の締め切りは7月末。詳しくはこちらから。(→http://www.emimusic.jp/intl/ironmaiden/)

なお、公演中止となった来日公演で販売予定だったツアーTシャツと同デザインのTシャツが、アイアン･メイデンの日本オンライン・ショップで販売されている。(→http://jamshopping.jp/ironmaiden/) 同Tシャツは震災復興のチャリティーとして本国のオフィシャル・サイトでも販売されたが、即座に売り切れとなったという。今回の日本での販売の売り上げの収益はすべて、日本赤十字社を通して寄付される。