ブルース・スプリングスティーン、クラレンス・クレモンズの葬儀で弔辞

ブルース・スプリングスティーン、クラレンス・クレモンズの葬儀で弔辞 - ブルース・スプリングスティーン1975年作『明日なき暴走』ブルース・スプリングスティーン1975年作『明日なき暴走』

6月18日に他界したEストリート・バンドのクラレンス・クレモンズの葬儀が21日、フロリダ州の教会で執り行われ、ブルース・スプリングスティーンはその弔辞でクラレンスを称えたという。

会場となったロイヤル・ポインチアナ・チャペルは有名なザ・ブレーカーズ・ホテルやフロリダの開発を手掛けた不動産王ヘンリー・フラグラーの豪邸などが並ぶ一帯にあり、2時間ほどにわたって行われた葬儀にはごく身内の者だけが参列した。教会の外では音楽が流れているのが微かに聴き取れたという。ブルースのほかにはジャクソン・ブラウン、ブルースの妻のパティ・シャルファ、Eストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザントらが参列したとか。また、NBA決勝で惜しくもダラス・マーヴェリックスに負けたマイアミ・ヒートの最高責任者パット・ライリーも、式から帰る姿が目撃されている。

クラレンスの友人のミュージシャンで、クラレンスが自身の制作中のアルバムでもサックスを吹いたというジョージー・ラカトスによると、葬儀ではブルースの弔辞が最も感動的な瞬間だったとのことで、「ブルースの語りはあまりにも美しかったよ」と語っている。

その一方で、ニュージャージー州知事はクラレンスを「才能あるミュージシャンにして、素晴らしいパフォーマーであり、誰もが見上げる存在だった」と賛辞する弔辞を発表している。

「エンタテイメント業界におけるその達成と、ニュージャージー州における文化的なアイデンティティの確立へのその貢献により、クラレンス・クレモンズはニュージージーをよりよい場所にした」とクラレンスを称え、この日、ニュージャージー州における弔意を示す半旗掲揚を命じた。

ここ数年のクラレンスは度々身体の不調に悩まされていて、ブルース・スプリングスティーンとのツアーでもスツールに腰かけないと演奏できないことも多くなっていた。ただ、腰痛のために受けた脊椎手術と両膝の手術も成功し、最近ではレディー・ガガの新作『ボーン・ディス・ウェイ』に参加するなど、精力的な活動を再開させていた。しかし、クラレンスは6月12日に脳卒中で倒れ、その後、快方に向かっているとも言われていたが、18日、69歳で息を引き取った。
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