半年前にソールドアウト、それ自体が驚異的だったが、今日のライブはただの成功ではなく、何かを突き破った夜だった。
初めてNELKEを見た時、僕はRIRIKOの歌声に魅了された。でも今日、改めて思った。
「NELKE、めちゃくちゃバンドじゃん。」
その確かな実感は、シンガーソングライターRIRIKO時代の楽曲がNELKEの音として鳴っている瞬間に、より鮮明になった。それは、「バンドとしての自信」そのものだった。シンガーソングライター時代の曲も、NELKEの音として鳴らせる。それができるのは、今の5人に揺るぎない確信があるからだろう。
今日、リキッドルームのステージに立ったNELKEの姿は、彼ら自身が想像していた未来を超えていたかもしれない。でも、ここから先の景色はもっと明確に見える。この先、どんなに大きなステージに立つNELKEも、もう想像できる。そんな確信を持てるライブだった。
「リキッド以前」「リキッド以後」と語られるかもしれない、そんな重要な一夜だったように思う。
そして、JAPAN JAMの最終日に出演する彼らの姿もぜひ見届けてほしい。
きっとそれまでにまた大きくなっているはずだから。(古閑英揮)