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NELKE初のCD作品。全14輪の代表曲や最新曲を束ねた今作は、まるで現時点におけるベストアルバムのような渾身の一作。多彩な各曲に共通しているのは、大輪の花のように堂々と響きわたるRIRIKO(Vo・G)の歌と、彼女の歌を最大限に開花させるために丹精に紡がれたバンドアンサンブル。また、今作を通して聴くと、“Incarnation”《花は散ったとて 咲ける》や“裂いて”《いつかは散りゆくのに咲いてゆく》のように、「咲く」というテーマを据えた楽曲が多いことに改めて気づく。NELKEとして活動を始めて以降の約2年間の彼女たちの大躍進を見て、早咲きのバンドというイメージを持つ人もいるかもしれないが、彼女たちはむしろ遅咲きのバンド。それぞれのメンバーが、悩み、葛藤し、もがいてきた下積みの時期を経験しているからこそ、NELKEの音楽を通して届けられる「咲く」というテーマには、5人の人生の深みと重みが宿っている。既に、時は満ちた。2026年以降のさらなる開花が楽しみで仕方ない。(松本侃士)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より)
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