レディング・フェス通信その2:パルプのジャーヴィス・コッカー、暴動に加わった暴徒に曲を捧げる

レディング・フェス通信その2:パルプのジャーヴィス・コッカー、暴動に加わった暴徒に曲を捧げる - パルプ『コモン・ピープル』パルプ『コモン・ピープル』

8月27日に行われたレディング・フェスティヴァルでパルプはストロークスとのダブル・ヘッドライナー出演を行い、ストロークスの出番の前に登場した。かつてのツアー・メンバーだったリチャード・ホーリーも健在で、ライブ中、ジャーヴィス・コッカーは“ジョイ・ライダーズ”を先頃起きたロンドン暴動で狼藉に加わった者らに「捧げた」とか。

曲の演奏に入る前にジャーヴィスはこう語った。「この曲はこの間、暴動を起こしてた連中に捧げます。実はみんな暴動をやってたわけじゃなくて、家の外でも『グランド・セフト・オート』でやってただけなんだけどね」。

ライブは1995年の『コモン・ピープル』のジャケット裏にある「面倒を起こしたいわけじゃない。ただ、人と違ってもいいという権利がほしいだけ。それだけ」というメッセージをエレクトロニックな音声が歌い上げていくなか、バンドがステージに登場して“初体験はどんな感じ?”で始まった。

その後、ジャーヴィスはバンドにとってのレディング・フェスティヴァルの初体験の思い出を次のように紹介した。「ぼくたちは17年前のちょうど今日、初めてこのフェスに出演させてもらったんだよ。その時、これからやる曲をやったんだけど、ちょっとえげつないナンバーなんだよね」とジャーヴィスが説明してからバンドは“ペンシル・スカート”の演奏に入った。

セットを締め括った“コモン・ピープル”についてジャーヴィスは「この曲でしかパルプが記憶されないことになったとしても、ぼくにとっては本望だよ」と解説した。

かつてのツアー・メンバーだったギターのリチャードがパルプの再結成に参加したのがこの日が初めてのことだった。

ファンの反応は好意的なもので観客のジュールス・アルトンは「念願かなってライブが観られて本当に嬉しいし、すごいライブだったと思う。まだまだライブ・バンドとしての力を持ってるよね」と語った。ショーン・ゴスもそれにほぼ同意した。「結構よかったね。感動したという程じゃなかったけど、パルプを観たことがあるってこれから言えるのはすごく嬉しいよ」。一方、マット・オーウェンは次のようにベタ褒めした。「素晴らしかったよ。最初から最後まで最高だった」。

パルプのセットリストは以下のとおり:
'Do You Remember The First Time?'
'Joyriders'
'Mis-Shapes'
'Pencil Skirt'
'Something Changed'
'Disco 2000'
'Sorted For E's & Wizz'
'F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E.'
'I Spy'
'Babies'
'Underwear'
'This Is Hardcore'
'Sunrise'
'Bar Italia'
'Common People'


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