レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロは10月13日、ニューヨークで不景気のなかでの格差是正や企業優遇への抗議として行われているウォール街占拠運動の現場に駆けつけ、ライブを行った。
トムは先週、この運動から波及して行われているロスアンジェルス選挙運動の現場にも姿を現していたが、この日は自身のソロ・プロジェクト、ナイトウォッチマンとしての装いで登場し、アコースティック・ナンバーを数曲披露し、デモ参加者らとウディ・ガスリーの“我が祖国”を合唱したとか。また、トムはデモ参加者に向けて今回アメリカの各都市で行われている占拠運動と同様の趣旨で世界各地で展開しつつある「1300 Cities and Towns」について紹介もした。
その一方で、カニエ・ウェストも先頃、ヒップホップの名門レーベルであるデフ・ジャムの創業者であるラッセル・シモンズと連れ立って占拠運動の現場を訪問している。カニエは10月10日にズコッティ公園をベースにしているデモ参加者のキャンプを訪れてデモ参加者らと話を交えたが、特にライブやパフォーマンスを行うことはしなかった。その一方で、マンハッタン・キャンプに陣取るデモ参加者を訪れたタリブ・クウェリ、ニュートラル・ミルク・ホテルのジェフ・マンガムらは現地で即興ライブを行ったとか。
その後ラッセルはカニエとの訪問をこうツイートしている。「カニエ・ウェストとともに@ウォール街占拠運動。集まった人たちへのカニエのやさしさと忍耐強さに惚れた」。
占拠運動の現場で“我が祖国”を演奏するトム・モレロの動画はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=iNQL0z9XSc4&feature=player_embedded
(c) NME.COM / IPC Media 2011