ケイト・ブッシュ、最新作でのエルトン・ジョンとの初共演は「夢が実現したという感じ」
2011.11.24 17:55
昨日11月23日にリリースされたケイト・ブッシュの最新作『雪のための50の言葉』。今作の収録曲“ウィーラー街で雪に閉じ込められて”でエルトン・ジョンとの初共演を果たした彼女が、この共演について「夢が実現したという感じ」と語っている。
今作でアンディ・フェアウェザー・ロウや19歳のカウンターテナー歌手のスティーヴン・ロバーツ、スティーヴ・ガッド、ダニー・トンプソン(ペンタングル)などの実力派アーティストのほか、13歳の実の息子アルバート・マッキントッシュや夫のダン・マッキントッシュと共演を果たしたケイトだが、中でもエルトンとの共演について「夢が実現したという感じ」と語っている。
「エルトンは実にすばらしいプレイヤーだと思ったし、彼の声や歌が大好きで、大きな影響を受けたの。だから彼と実際に一緒にプレイできるなんて嘘みたいで、スタジオに来てくれてこの私の歌を歌ってもらえるなんて、なんだか陳腐な言い方かもしれないけれど、まさに夢が実現したっていう感じだったの」。
また、ケイトは今作のアルバム・タイトル・トラック“雪のための50の言葉”にまつわるエピソードについても語っている。この曲は1から50までの数字をケイトが数え、そのあとにイギリスのコメディアン、スティーヴン・フライが1つずつ単語を読み上げるというものになっているが、これは「エスキモー(イヌイット)には雪を表す言葉が50もある」といういわれをモチーフにして、ケイト自身が雪を表す50の言葉を考えたもの。“ブリザード”“なだれ”“大地の猛吹雪”という言葉に混じって“スパングラダシャ”“スリッパレーラ”などという謎の単語が散りばめられている。こういった歌詞は、「あたり前な言葉からはじまって、それがだんだんと常軌を逸したものになっていく」というアイデアを元にケイトが作り上げたとのこと。取材にあたったあるジャーナリストは、これらすべての言葉について意味を調べていたそうで、ケイトは「単語を全部ネットで検索して調べたらしいのね。そりゃあみんな、この50の言葉は何なんだろう、こういう言葉は存在するんだろうかって、知りたいものね」と語った。
なお、ケイトがこのように語ったのは、イギリスのミュージシャン、ジェイミー・カラムが最近行ったインタヴュー。このインタヴューの全文は12月1日発売の『ロッキング・オン 1月号』に掲載される。
ケイト・ブッシュ
アルバム
『雪のための50の言葉』
TOCP-71202 ¥2,500(税込)
日本盤のみ2大特典
①【初回生産盤のみ】特製:紙サック・ケース付
②16ページ別冊解説書付(解説・対訳・最新バイオ訳)
【作詞・作曲・プロデュース】 ケイト・ブッシュ
【参加アーティスト】エルトン・ジョン、スティーヴ・ガッド、アンディ・フェアウェザー・ロウ、ダニー・トンプソン(ペンタングル)他
【トラック・リスト】
1.スノーフレイク SNOWFLAKE
2.タホ湖 LAKE TAHOE
3.ミスティ MISTY
4.ワイルド・マン WILD MAN ・・・リード・トラック
5.ウィーラー街で雪に閉じ込められて SNOWED IN AT WHEELER STREET
6.雪のための50の言葉 50 WORDS FOR SNOW
7.天使にかこまれて AMONG ANGELS