音源ファイル共有サービスのナップスターが吸収合併へ

音源ファイル共有サービスのナップスターが吸収合併へ

ネットでの音源のやりとりに革命をもたらしたナップスターだが、音楽配信会社ラプソディーに買収され、12月1日を最後に完全に吸収合併され、会社として消えることになるとCNNが伝えている。

ナップスターはP2Pファイル共有サービスとして開発され、ソフトをインストールしたユーザー間で音源ファイルを共有できるソフトとして1999年にアメリカの大学生を中心に爆発的な勢いで使われるようになった。ソフトを開発したのは当時大学生だったショーン・ファニングとその後フェイスブックを巨大化させていくことになるやはり大学生のショーン・パーカーだった。

基本的にナップスターはユーザーがまったく課金されることなく音源ファイルを入手できるシステムだったため、その後、ナップスターは著作権を侵害しているとして米レコード産業協会(RIAA)から訴訟を起こされ、敗訴すると2002年に倒産に追い込まれた。その後も身売りを続けながら通常の音源配信サービスを開始したが、かつての影響力を取り戻すことはなかった。しかし、音源ファイルで音楽を聴くというライフスタイルの普及という意味では計り知れない影響をもたらした。
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