ブラーのアレックス・ジェイムス、クリスマスの飲み会の後にブラーとしてレコーディングをすると語る

ブラー『ザ・ベスト・オブ』

ブラーのベースのアレックス・ジェイムスはクリスマスにバンドの面々と顔を合わせることを明らかにし、「またレコーディングをする」と語っている。これまでもデーモン・アルバーンはバンドがブラーとして定期的に顔を合わせてはレコーディングしていることを明らかにしているが、アレックスはNMEとの動画インタヴューで次のように語っている。

「来週クリスマスの飲み会としてみんなに会うことになってて楽しみにしてるんだよ。ぼくたちはしょっちゅう会ってるし、旅から旅へという暮らしをやってた頃よりもよっぽどよく会ってるんだよ」

さらにアレックスはこう続けている。
「ぼくたちはまたレコーディングをやるよ」

ただ、アレックスはフル・アルバムとしてのリリースはないかもしれないということも「そもそもアルバムなんていうものがもはや存在しているのかな? 音楽は常に12トラック入りで売られなければならないのかな?」とほのめかしている。さらに音楽の内容については「デーモンがオペラを書いてるくらいだから」どうなるかわからないとしていて、「ブルース・ブラザーズがまたよりを戻すようなものかな」とも語っている。

さらに昨今の音楽業界について訊かれると、アレックスは次のように語っている。「もしブラーが今現在現役のバンドだったら、契約にもありつけてないだろうね。残念なことだけど、最近の様子じゃインディ・バンドなんてやってられなさそうだからね。ハーフ・マン・ハーフ・ビスキットやクリスピー・アンビュランスみたいなバンドじゃ今はもうやってけないんだよ。まるで稼ぎにならないからね」。

また、テレビの司会者やジャーナリストとして活躍するアレックスの親友のジェレミー・クラークソンがBBCテレビのトーク・ショーで業界ぐるみの年金改革に加担するような労働者は銃殺されるべきだと語ったことについては次のように語っている。

「いや、ほんとにおかしなやつで思ってることをそのままずばずば言っちゃうんだよね。人がなかなか言えないことをもっとバンド連中がしっかり発言してくれれば嬉しいんだけどね。今じゃぼくたちに残された最良のロック・スターはジェレミーくらいのものだよ」。

その一方で今年の夏にデーモンはブラーと詩人マイケル・ホロヴィッツとで毎年夏にロンドンで開催されるノッティング・ヒル・カーニヴァルを題材にした朗読作品をレコーディングしていたことを明らかにしている。「今年のカーニヴァルが中止になってたら出してたはずなんだけどね(8月のロンドン暴動の影響でカーニヴァル中止案が叫ばれていた)。まあ、カーニヴァルが中止にならなくてよかったよ。この作品にはこの作品の生きる瞬間があったわけで、内容もカーニヴァル中止を回避するように請願する内容になってたんだ。だからもう重要性も意味もない作品なんだよ。作ってる12時間くらいの間は意味のある作品だったんだけど」。

さらにデーモンはブラーと演奏すると今も「すごい気持ちになる」と語っていて、来年にはイギリスの外でブラーとしてライヴを行う可能性があるとほのめかしている。ただ、現時点では自身のほかのプロジェクトとブラーとの調整をつけている段階だとしていた。

アレックスの動画インタヴューはこちらから→
http://www.nme.com/nme-video/alex-james---blur-will-probably-do-something/1312794389001

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