2月5日にニッキー・ミナージュらとともにマドンナのNFLスーパーボウル・ハーフタイム・ショーに出演したM.I.A.だが、“Gimme All Your Luvin’”のパフォーマンス中、M.I.A.がラップ・ソロをとるパートでカメラに向かって中指を突き立てたことに対して、放送局のNBCが謝罪を表明している。

NBCはハリウッド・リポーター誌に次のような謝罪文を発表している。「問題のアーティストはNBCが雇用し、ハーフタイム・ショーの制作もNBCが担当しました。アーティストの不適切な動作の映像を放送から遮断するシステムが間に合わなかったことを視聴者のみなさまにお詫びいたします。NBCのディレイ放送システムに不具合がありました。パフォーマンス中の品位に著しく欠ける行いについては、不適切であると遺憾に思い、番組のファンのみなさまに深くお詫び申し上げます」。

しかし、M.I.A.の中指事件をほかにすれば、マドンナのこの日のパフォーマンスは完璧といってもいい出来だった。ほかに共演したのはLMFAOで、マドンナの“ミュージック”にLMFAOの“パーティ・ロック・アンセム”や“セクシー・アンド・アイ・ノウ・イット”を合体させるパフォーマンスを観せた一方で、シー・ロー・グリーンも終盤に登場し、マドンナと“オープン・ユア・ハート”“ライク・ア・プレイヤー”でデュエットを披露した。さらにマドンナは“ヴォーグ”“エクスプレス・ユアセルフ”のパフォーマンスを行った。

なお、今回の中指おっ立て事件でNFLがアメリカの放送監督官庁であるFCCから罰金を科せられた場合、その罰金はすべてM.I.A.が負担することになっていて、M.I.A.はそうした取り決めを出演時にNBCと交わしているという。

2004年のジャネット・ジャクソンのハーフタイム・ショーでの「衣装機能不全」による胸ポロリ事件ではこの年の放送を請け負ったCBSはNCCから55万ドルの罰金を科せされたが、その後この罰金は上告裁判所で却下されている。

スーパー・ボウルのハーフタイム・ショーはこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=Y-np3MFg43o&feature=related


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