ポーティスヘッドのジェフ・バーロウはバンドが4枚目となる新作を必ず制作することになるはずだと語っている。
バンドはサード・アルバムとなった2008年の『サード』をセカンドから11年経ってリリースするという長いスパンをかけたことでも知られているが、昨年『サード』のツアーを完全に終えて、新作への展望を次のようにジェフは語っている。
「最近はよくみんなで集まって、いろんなことを話し合ってるんだよ。次回作は必ず作ることになるし、ぼくのスタジオさえちゃんと仕上がったら、すぐにでも始めるつもりなんだ」
また、ジェフは昨年の夏のツアーで、過去にも訪れた公演地を多く再訪したことについて次のように語っている。「お客さんがみんな入れ込んでくれてたからすごく触発されたよ。でも、音楽的にどこまで行けたかというと、まるで止まっちゃってたから逆に触発されたというか。つまり、去年のツアーはぼくたちが2007年と08年にやったATP(オール・トゥモローズ・パーティーズ)のほとんど延長のような感じで、バンドも同じだったから、もうそろそろ前に進みたいところなんだよ」。
さらにジェフはドロックやビークなどといった別プロジェクトもポーティスヘッドの新作へと向かうインスピレーションとなったと語っている。「まだなんにも形にしてないけど、ドロックやビークなど、自分が関わってきたさまざまなプロジェクトがぼくを前に進ませてくれるんだと自覚させてくれたんだ。とにかく音楽を作り続けることが重要だから、止まるわけにはいかないし、これが問題になったりはしないんだよ。とにかく書き続けて勢いを止めないこと、それが誰しもがやりたいことなんだよ。自分にはできるんだって感じることがね」。
またカンヌ映画祭監督賞に輝き3月31日に公開される映画『ドライヴ』のサウンドトラック盤をジェフは自身のインヴェーダ・レコードからリリースする。サントラはカヴィンスキー&ラヴフォックスや元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマーのクリフ・マルティネスらによるエレクトロ・ポップを主体にした音源を集めていて、5月21日にリリースされる。
(c) NME.COM / IPC Media 2012