今月に入ってからソロ・アルバム『Marvelous Clouds』をリリースしたウィーンのジーン・ウィーンことアーロン・フリーマンだが、「もう次へと動いていくべき時期だ」として「ジーン・ウィーンであることを引退する」と『ローリング・ストーン』誌に語っている。
具体的にこれはウィーンの解散ということなのかという問いにアーロンは「大方のところはそういうことになるね。25年だから長い間やってきたと思うよ。なかなかいい活動だったんじゃないのかな」と答えている。
アーロンは昨年ウィーンとしてのライヴ中に薬物中毒がたたってまともなパフォーマンスができない状態にまで陥り、その後リハビリ施設に入所したことを明らかにしていた。ウィーンでの相方、ディーン・ウィーンことミッキー・メルチオンドとは仲違いなどはしていないが、ここ8年ほどアーロンは解散を考えてきたとも語っている。
「ぼくにとってはもう読み終えて閉じてしまった本なんだ。時々、人生では、あるいはこの宇宙では、ある扉を閉めて、別の扉を開けなきゃならないことがあるんだよ。『あれやこれやがムカつく!』とか、そういうことは全然ないんだ。ぼくとしては、ようやく閉めることができた扉なんだと、そう思いたいんだよ」
ウィーンはアーロンとミッキーが中学2年に相当する学年だった1984年に結成し、92年のメジャー・レーベル第1作『ピュア・グアバ』の"プッシン・ザ・リトル・デイジーズ"の破天荒なポップ・ロック性が大ヒットして、一躍注目されることになった。ウィーンとしては07年の『ラ・カラチャ』が最後のリリースとなっていた。
なお、アーロンの新作『Marvelous Clouds』は詩人でシンガー・ソングライターとして知られていたロッド・マックーエンの作品のカヴァー集となっているが、オリジナル作品のレコーディングも進めていくつもりであることをアーロンは語っている。「これはサイド・プロジェクトじゃないということを知ってもらうことが大事なんだ。ぼくは自分に新しいものをけしかけているっていうことなんだよ。それだけなんだよね」
『Marvelous Clouds』を聴くにはこちらから→
http://soundcloud.com/shore-fire-media-1/sets/aaron-freeman-marvelous-clouds