『ベルベッド・ゴールドマイン』や『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズが監督を務めるボブ・ディランをテーマにした映画『I’m Not There』が11月21日に全米で公開される予定だ。この映画は6つのパートに分かれ、各時代のボブ・ディランを6人の役者が演じるという構成で、『ロード・オブ・ザ・リング』『バベル』に出演の女優、ケイト・ブランシェットがディランを演じるチャプターもあるという。ほかには、『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャー、『バットマン ビギンズ』のクリスチャン・ベール、そしてリチャード・ギアなどが、ディランを演じる。誰一人としてボブ・ディランとイメージが結びつかないが、大丈夫なのだろうか・・・。役者達の熱演に注目が集まる。
また、同作品のサウンド・トラックが10月30日に発売されるが、その内容が豪華。Dotmusicによれば、2枚組で30曲以上が収録されており、多数のアーティストによるボブ・ディランの楽曲のカヴァーも収録されるという。参加アーティストは、パール・ジャムのフロントマン=エディ・ヴェダー、ジャック・ジョンソン、ヤー・ヤー・ヤーズのカレンO、元ペイヴメントのステファン・マルクマス、ザ・ブラック・キーズ、キャット・パワー、キャレキシコ、ヨ・ラ・テンゴ、ウィルコのジェフ・トゥイーディー、シャルロット・ゲンズブールなど。
このサントラの制作のために、ソニック・ユースのギタリスト=リー・ラナルドが呼びかけ、The Million Dollar Bashers(ミリオン・ダラー・バッシャーズ)なるバンドを結成。テレヴィジョンのトム・ヴァーレインやジョン・メデスキ、トニー・ガーニアら、大御所ミュージシャンが参加している。このバンドは、前述のカヴァー楽曲の何曲かでバックバンドとして演奏を務めており、エディ・ヴェダー×ミリオン・ダラー・バッシャーズといった他では聴くことができないコラヴォレーションが実現しているという。なお、日本での映画公開、およびサントラの日本盤発売については、現在のところ未定。
ボブ・ディランのドキュメンタリー映画のサントラにパール・ジャムのエディらが参加
2007.08.16 09:38