クイーンのドラムのロジャー・テイラーはクイーンの持ち歌の中でも最大のヒットとなったシングル"地獄へ道づれ"はマイケル・ジャクソンの助言なしにはシングルになっていなかったと明かしている。
結果的に700万枚というクイーン最大のヒット・シングルとなり、ベースのジョン・ディーコンがシックのバーナード・エドワーズを意識して書いたというこの曲はもともとは1980年の『ザ・ゲーム』のアルバム・トラックとしてのみ目されていたが、マイケルはこれに物申して、ヒットの可能性があることをバンドに訴えたとか。
「あのアルバム『ザ・ゲーム』からはもうナンバーワン・ヒットが出てたし("愛という名の欲望")、それからまたちょっとしたヒット曲("セイヴ・ミー")もあって、それからマイケル・ジャクソンに『"地獄へ道づれ"を出さないんだとしたら、あなたたちって頭がかなりおかしいと思うけど』って言われたんだよ」
当初この曲のディスコ的な作りに違和感を覚えていたといわれるロジャーはマイケルに「『あの曲は絶対にヒットになんかならないから。どこまで勘違いすれば気が済むんだよ』と反論したのを憶えてるよ」と語っている。