レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズは今後の再結成もありうることをほのめかしている。
3人は2007年にロンドンのO2アリーナで行われた再結成ライヴ映像を収録した『祭典の日(奇跡のライヴ)』の特別試写会の後、記者会見に臨んだ。
上映会は9月21日にオデオン・ウェスト・エンドで行われたが、記者会見で今後のライヴの可能性に訊かれると3人は否定もしなければ肯定もせずに質問の答を回避した。O2のライヴでまた再結成しようと思い立つだけの刺激は受けたかという質問に、ジミーは「ちなみに今日観てもらった映像について、楽しめたのかどうか、みんな一言くらいは触れてくれないかなあ?」と切り返した。
そこへ先の質問をした記者が自分の問いに答えてもらえないのかと問い詰めるとジミーは「それを口にしちゃったらまたすごいゴシップ・ネタになっちゃうよね」と交わした。
また、将来的なライヴをオファーされる時のギャラがどれだけ「とんでもない額」なのかという質問についてはバンドは一切触れることも交わしもしなかったという。
その後の質疑応答で若いバンドではどんなアーティストが関心を引いているかという問いにロバートは「マムフォード・アンド・サンズには刺激を受けるね、このバンドには確かにドラマが備わってるし、楽観主義も備わってるし、観客をひっくり返すこともできるからね」と断言した。
なお、『祭典の日(奇跡のライヴ)』は11月21日にリリースもされるが、元々このライヴはアトランティック・レコード創業者のアーメット・アーティガンの追悼ライヴの一環として2007年に行われたものだった。なぜ、リリースに5年もかかったのかという質問にジョン・ポールは次のように的確に答えてみせた。
「レッド・ツェッペリンの時間感覚では5年は5分と同じなんだよ!」
さらにジミー、ロバート、ジョン・ポールの3人は実際のパフォーマンスとリハーサルにおけるオリジナル・ドラマーのジョン・ボーナムの遺児にして今回ドラムを務めたジェイソン・ボーナムを称え、ロバートに至ってはジェイソンのツェッペリンについての知識は「百科事典的なほどだった」と語った。
この時のライヴについては世界中から2000万人ものファンが観ようとチケットの確保のために応募したが、実際に当選して観られたのは1万8千人だけだった。
なお、今後は全世界同時のプレミア上映が10月17日、18日に決定していて、全世界1500館、日本でも40館以上の劇場でプレミア上映される。
『祭典の日(奇跡のライヴ)』のトラックリストは以下のとおり:
1. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ (Good Times Bad Times)
2. ランブル・オン (Ramble On)
3. ブラック・ドッグ (Black Dog)
4. 死にかけて (In My Time Of Dying)
5. フォー・ユア・ライフ (For Your Life)
6. トランプルド・アンダー・フット (Trampled Under Foot )
7. 俺の罪 (Nobody’s Fault But Mine)
8. ノー・クォーター (No Quarter)
9. 貴方を愛しつづけて (Since I’ve Been Loving You)
10. 幻惑されて (Dazed And Confused)
11. 天国への階段 (Stairway To Heaven)
12. 永遠の詩(The Song Remains The Same)
13. ミスティ・マウンテン・ホップ (Misty Mountain Hop)
14. カシミール (Kashmir)
15. 胸いっぱいの愛を (Whole Lotta Love)
16. ロックン・ロール (Rock And Roll)
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