メタリカはグリーン・デイのピンチヒッターとして出演したヴ―ドゥー・ミュージック・フェスティヴァルでビリー・ジョー・アームストロングへのトリビュートをカヴァーで表明した。
グリーン・デイはビリーが先月リハビリ施設へ緊急入所してしまったため、ヴードゥー・フェスへの出演を辞退することになったが、その代役として出演することになったメタリカは短いながらも"アメリカン・イディオット"のカヴァーを披露した。
メタリカはステージに登場するとまずは2曲披露し、ジェイムス・ヘットフィールドが「俺たちグリーン・デイだぜ……ちょっと背が高いけど」とおどけてみせたとMTVが伝えている。また、ジェイムスは『メタル・マスター』からの"バッテリー"の演奏を「これはビリーに捧げるよ」と紹介したという。
アンコールではジェイムスは「みんなグリーン・デイが現れないかって期待してるんだろ?」と呼びかけ、こう続けたという。「俺だってそうだよ。連中は今助けを受けてるところだから。今いろいろ整理してるところなんだよ。世の中のみんながあいつらを必要としてるんだからさ」
そして『ライド・ザ・ライトニング』からの"クリーピング・デス"への演奏に入る前に"アメリカン・イディオット"のイントロを披露し、大歓声を呼んだが、すぐに演奏をやめて「俺たちにはこの曲はできないよ」と観客に告げた。
なお、グリーン・デイは11月下旬から来年2月にかけて予定していたツアーをすべて中止したことを10月29日に明らかにしている。
バンドのオフィシャル・サイトでマイク・ダーントは「明らかに理想的なタイミングの発表ではないが、ビリー・ジョーが回復することが最も重要なんだ」と説明している。「でも、ビリーが元気にやっていると報告できて嬉しいし、洪水のようなみんなからの支えと励ましを受けたことをここで感謝します。早くみんなに会えないかと待ちきれないよ」
(c) NME.COM / IPC Media 2012