ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンとのハイド・パーク共演を振り返る

ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンとのハイド・パーク共演を振り返る

ポール・マッカートニーは今年の夏のハード・ロック・コーリング・フェスティヴァルでブルース・スプリングスティーンと共演して、電源を切られた時の経緯を語っている。

ブルースはハイド・パークで行われたハード・ロック・コーリングに出演し、自分のステージの締めにポールをゲストに呼んだが、公園の取り決めにあった終演時間を過ぎてしまったことから音が消されてしまうことになり、イギリスのみならず各国で大きな批判を浴びる結果となった。なお、このイヴェントを運営してきた興行会社のライヴネイションはこのライヴを機に自ら手がけるライヴ・イヴェントには今後ハイド・パークは使わないことも決定した。

この時の経緯をポールは『NME』に次のように語っている。

「ブルースが打診してきて、『一緒に出てみない? 俺たちはぜひ一緒にやってもらいたいんだ』と誘ってきたんだよね。その時点でぼくは『どうしようかな。でも、ライヴは観させてもらうよ』って返事してたんだよ。それでその日は舞台袖からライヴを観させてもらうことになったんだね。するとブルースから『どうする? 一緒にやんない?』って訊いてきて、ぼくも『場合によってはやってもいいよ』って答えてたら、ブルースのローディーが『ベースは用意させてもらっています、ギターも用意してありますし、どちらもチューニングも済んでます。いつでも行けますよ』って言ってきて、ぼくも『なんだ、そこまで用意してるんだ!』って思ってね。

そこまで用意しているのなら、具体的にはどの曲をリハーサルしたのって訊いてみるとブルースは"ツイスト・アンド・シャウト"と"アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア"だって言ってくれて、ぼくも土壇場で、『よし、やろうか、行くよ』って答えざるをえなくなって、やってみると最高なんだよね。しっかりリハーサルもやってきていたし、曲がわかってないのはぼくだけみたいな感じで。ぼくが書いた曲なのにね!」

しかし、ライヴそのものが押していてライヴネイションが市庁と取り交わしていた騒音防止の取り決めのうちの終演時間を過ぎることになって、この共演を観ていた観客の興奮は冷や水を浴びせられることになった。

「それでバンドが"ツイスト・アンド・シャウト"をやってくれて、ぼくがそれを歌ったわけだよ。現場では誰かが言ってるのも聞こえたんだよ、『もう時間がない、無理だ』ってね。でも、演奏が本当によくってさ、ブルースも『いいね、いいね!』ってノリノリでさ。ブルースはやるとなったらとことんやっちゃう奴だから、ぼくも楽しくってさ。『いいね!』ってね。それでもう盛り上がって、ぼくたちのモニターは生きたまんまだったから、観客に向けての音が切られちゃったことには気づいてなかったんだよ。その後、ユーチューブで確認すると、音がまったく切られちゃってるんだけどね。

ブルースも思いっきり歌ってるし、一回引っ込んでからまた"グッドナイト・アイリーン"をやってね、これでまたひとしきり笑ってさ。笑ってなかったらって後から考えるとぞっとするよね、だから、いったん終わってからも大笑いだったよ。ぼくとしても本当に申し訳なくってさ、『ほんとに悪かったね、ここがイギリスだったばっかりにね!』ってね。こんなことをするなんてさ……ニューヨークとかだったら考えられないよ。いきなり音を切っちゃうんだから。しかも、みんなの知れるところとなったから、大騒ぎにもなったわけだよね。アメリカ中のみんなから訊かれたからね、『あれってマジ? あんたとブルースが演奏してて本当に音を切るやつとかいるの?』ってね。そこでぼくは『いやー、まあ、だからさ、しっかりアホみたいに仕事をしてた奴がいたってことだよ』って答えたわけだけど」

なお、ポールは最新作『キス・オン・ザ・ボトム』に続く新作の制作に取りかかっているとされていて、キングス・オブ・レオンなどを手がけてきているプロデューサーのイーサン・ジョンズが、マーク・ロンソンとともにポールとスタジオ入りしていることを明らかにしている。また、アデルのプロデューサーとして有名なポール・エプワースも参加していると伝えられている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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