2月24日に行われる今年のアカデミー賞授賞式の受賞候補が1月10日発表されたが、『007スカイフォール』で最優秀音楽賞候補に挙がっているアデルは次のように心境をツイートしている。

「とんでもないことね、まるでメリル・ストリープにでもなった気分よ!! ありがとうx」

今年の候補作品ではスティーヴン・スピルバーグ監督のリンカーン大統領の伝記映画『リンカーン』が12部門で受賞候補になり、今年の最多ノミネートとなっている。また、主演のダニエル・デイ・ルイスは3度目の最優秀主演男優賞受賞が濃厚と見られている。

『リンカーン』に続くのが11部門で候補に挙がっているアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』。また、ミュージカルの『レ・ミゼラブル』やクエンティン・タランティーノ監督の新作『ジャンゴ 繋がれざる者』なども最優秀作品賞を含む複数候補に挙がっている。

ツイッターで伏兵として話題を呼んでいるのは最優秀作品賞候補のうちでも予算180万ドル(約1億6千万円)と低予算で製作された『ハッシュパピー ～バスタブ島の少女～』で4部門の候補に挙がっている。さらに、主演のクヮヴェンジャネ・ウォレスもその難解な綴りの名前（Quvenzhané Wallis）にもかかわらずツイッターで評判になっている。また、クヮヴェンジャネは9歳という史上最年少の最優秀主演女優賞候補に挙がっている。

その一方で『愛、アムール』のエマニュエル・リヴァは85歳で、受賞すると最優秀主演女優賞としては最高齢を記録することになるという。

さらに最優秀監督賞では『リンカーン』のスティーヴン・スピルバーグや『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のアン・リーは当然候補に挙がっているが、『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー、『アルゴ』のベン・アフレック、『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ヒグローなど、最優秀作品賞候補にも挙がっている作品の監督が軒並み選考漏れして、大きな話題を呼んでいる。

アン・ハサウェイ、ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ロバート・デニーロなどは下馬評通りに候補に挙がっているが、有望視されていたイギリスの3女優ジュディ・デンチ、ヘレン・ミレン、マギー・スミスは全員選考漏れとなった。

主な候補は以下の通り:
[Best Picture]
Amour
Argo
Beasts Of The Southern Wild
Django Unchained
Les Miserables
Lincoln
Life Of Pi
Silver Linings Playbook
Zero Dark Thirty

[Best Actress]
Jessica Chastain - Zero Dark Thirty
Jennifer Lawrence - Silver Linings Playbook
Emmanuelle Riva - Amour
Quvenzhané Wallis - Beasts of the Southern Wild
Naomi Watts - The Impossible

[Best Actor]
Daniel Day-Lewis - Lincoln
Bradley Cooper - Silver Linings Playbook
Hugh Jackman - Les Miserables
Joaquin Phoenix - The Master
Denzel Washington - Flight

[Best Director]
Michael Haneke - Amour
Ang Lee - Life of Pi
David O Russell - Silver Linings Playbook
Steven Spielberg - Lincoln
Benh Zeitlin - Beasts of the Southern Wild

[Best Supporting Actor]
Alan Arkin - Argo
Robert De Niro - Silver Linings Playbook
Tommy Lee Jones - Lincoln
Christoph Waltz - Django Unchained
Philip Seymour Hoffman - The Master

[Best Supporting Actress]
Amy Adams - The Master
Sally Field - Lincoln
Anne Hathaway - Les Miserables
Helen Hunt - The Sessions
Jacki Weaver - Silver Linings Playbook

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