レッド・ツェッペリンのロバート・プラントは自伝『Robert Plant: A Life』をイギリスで10月に、アメリカでは来年1月に出版するという。
出版業界ニュース・サイトのザ・ブックセラー・コムでは版元が出版大手のハーパーコリンズだと伝えていて、本のために『ケラング!』誌編集部のロバート・リースがロバートやロバートに近い人間との取材を重ねてきているとのこと。内容は60年代にロバートがレッド・ツェッペリン以前に行っていた活動から、その後のソロ・プロジェクトやアリソン・クラウスとのコラボレーション・プロジェクトまでに及んだロバートの反省を追うものになっているという。
ハーパーコリンズのノンフィクション・イギリス部門のナタリー・ジェロームはプレス・リリースで次のように説明している。
「ロバート・プラントがロックの歴史を通して最高のヴォーカルのひとりであることは疑いを挟む余地もありませんし、レッド・ツェッペリンから現在に至るまでのロバートのファンとして、わたくしどもは長い間、ロバートの物語を刊行したいと思ってきました。この本はわたくしどもが実際ロバートに見聞きした通りに、ロバートが自分の物語を自分の言葉でそのまま紐解くのにどこまでも近い内容になっています」
なお、ジミー・ペイジも昨年、『ギター・ワールド』誌編集長のブラッド・トリンスキーと語りおろしによる自伝『Light and Shade: Conversations with Jimmy Page(ジミー・ペイジ自伝 奇跡)』を刊行している。この邦訳版は3月25日にロッキング・オンから発売される。
今のところ、ロバートの自伝の内容の抜粋などは明らかになっていないが、これまでにあった特筆すべき事件への言及が含まれているものと思われる。たとえば、1985年に行われ、ドラムとして参加したフィル・コリンズをジミーが「救いようのないドラマー」と評するに至ったライヴ・エイドでのレッド・ツェッペリン再結成ライヴ・パフォーマンスやデイヴィッド・カヴァーデイルを相方に迎えたジミーのカヴァーデイル・ペイジ・プロジェクトなどについてのロバートの心境などが語られることもあるかもしれない。
なお、来年以降に行われると囁かれているレッド・ツェッペリン再結成についての言及は含まれていないとされている。