5月6日に新作『More Light』をリリースするプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーは、現在のイギリスの保守・自民連立政権を批判し、若い世代のロック・バンドから批判の声が上がらないことへの失望感を表明している。
『ザ・ガーディアン』紙とのインタヴューに応えたボビーは現在のロンドン市長で保守党のボリス・ジョンソンを「陰険な右翼クソ野郎」と呼び、イギリスのパンク以降の世代が性差や人種の垣根をなきものとする理想を追い求めていないことへの失望感を露わにしている。
「俺たちは極端に偏った時代を今生きているはずなのに、今のロック・ミュージックなんか聴いたってそんなこと全然わからないよ。今起きていることへの反対表明も、抵抗も、批判も起きないことが不思議でしようがないよ。人々が闘争して勝ち取った権利、労働組合員やアナーキストやアーティストらが戦い取った権利が極右論者らにまた奪われてるんだよ。こういう連中は合理的にものを考える連中じゃないからね。ボリス・ジョンソンなんかは口やかましいヤサグレ坊や的イメージで逃げおおせているけど、本当はストライキ防止法を成立させようとしている陰険な右翼クソ野郎でしかないし、こういうやつらと俺たちは闘っていかなきゃならないんだよ!」
また、パンクについてボビーは次のように語っている。
「俺にとってのパンクというのは、7インチ・シングル盤とかザ・クラッシュをアポロで観たぜっていういい思い出以上のものなんだよ。パンクというのは俺たちにとって、クリエイティヴな生き方の第一歩を標すものだったんだ。パンクに触れた人たちはみんなそれぞれになんかよく理解して、性差も人種差別もない理性的な人たちになれるもんだと俺は思ってたんだ。でも、同じ若者としてあれを経験しても、全員が同じものを吸収していくわけじゃないってことなんだね。デイヴィッド・キャメロンとか42とか43くらいだから、アシッド・ハウスには間に合ってたはずなのに、なんにも影響を受けてないよね。そういう連中だって薬はキメたはずだし、鼻からコカインもキメたはずだと思うけど、でも、まるで別物なんだよね。俺たちがそういうものをやってたのは、詩的でサイケデリックな経験をしたかったからで、なんかしらの精神的な洞察を求めてたんだよ。俺たちの人生を左右したさまざまな革命が同じようにデイヴィッド・キャメロンにも影響を与えたなんてことは絶対にないはずだから」
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