デイヴ・グロールは『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』などのオーディション勝ち抜き番組を批判していて、あまりにも多くの参加者がろくに音楽的な才能もない審査員に切り捨てられていると語っている。

「みんな自分が自分であることにもっと自信を持つべきだと思うんだ。それがね、自分のアルバムでろくに楽器さえ弾いていないようなミュージシャンが偉そうに人をぶった斬っていく番組を観てると、ほんとに意味がわかんないよね。マジで腹立つから」

「神に誓ってもいいけど、俺の娘が舞台に出て、心からの声を絞り尽くすような歌をやって、それを成金審査員が一瞥して『かわいそうだけど、才能ないからダメだね』なんて言おうものなら、首を絞めてやるよ。マジで。なにがよくてなにが悪いかなんて、どの口が言うっていうね」

デイヴはこうした番組は音楽をただ均質化させるだけで、誰も彼もが「ファッキン・クリスティーナ・アギレラと同じになっちゃうだけなんだよ」と説明している。

「だから、俺からのアドヴァイスはおまえの歌はヘタクソだって言われたら、『ファッキュー！』って必ず言い返せっていうことだよ。俺はニール・ヤングにインタヴューもしたことがあるんだけど、ニールはかつて自分のバンドのメンバーにもこう言われたことがあるっていうんだよ。『このバンド最高だけど、はっきり言っておまえがヴォーカルやるべきじゃねえだろ』ってね。ニール・ヤングがそいつの言うことを聞いてたら、俺たちはニール・ヤングを聴けてなかったんだぜ」

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