5月に『アウトバーン』以降の全アルバムを8夜にわたって完全再現するプロジェクト『カタログ12345678』を携えての来日が決定しているクラフトワーク。昨年4月にニューヨークで行われ、その後デュッセルドルフ、ロンドンを経て日本が世界4番目の開催地に選ばれたその内容は、3D化されたCG映像を配布された3D用メガネで鑑賞し、映像も音響も立体化されたものが予定されている。その来日に先駆けて、メンバーのラルフ・ヒュッターが発売中の『ロッキング・オン』5月号でロング・インタヴューに答えて語っている。
インタヴューはプロジェクト『カタログ12345678』の内容と、そこに込められた意図について語ったもので、ラルフは次のように語っている。
「過去の曲を演奏するのは、単なるファン・サービスではないんだ。アルバムに収録された曲はミニマルで、言ってみれば、映画で言う脚本のようなものなんだ。自分達では、クリング・クラング・ミュージック映画と呼んでるんだけど、毎回俳優や時代、テーマが違っていて、曲はそうした映画の中での脚本なんだよ。だから、今回演奏する『アウトバーン』は、たとえば5年前のそれ、あるいは10年前、20年前のそれとも違っているんだ。曲そのものは同じだけど、リズムが違うし、車もヴィジュアルも違う。だから、曲というのは、たとえば舞台で言う脚本で、いろんなヴァージョンで披露できるんだ。映像も3D化されたし、さっきも言ったように、これまでライヴで披露したことのない曲もこのツアーで初めて演奏されるんだよ。アンビエントでサントラっぽい曲とか、大きなフェスティヴァルでは決して演奏できなかったが、このツアーはもっと親密な内容だし、だからファンもそれぞれのアルバムにどっぷり浸かって、これまでライヴで聴いたことがない曲を聴くのを楽しみにしているようなんだよ。私達にとっても、新たな発見があってとても新鮮だ。コンピューター・プログラムから、過去30年以上の曲すべてにアクセスできるから、その場で即興で鳴らしていくことができるんだよ」

http://ro69.jp/product/magazine/detail/80323
クラフトワークの公演詳細は下記の通り。
■ 公演詳細
2013年5月8日(水) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『アウトバーン/Autobahn』
2013年5月9日(木) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『放射能/Radio-Activity』
2013年5月10日(金) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『ヨーロッパ特急/Trans Europe Express』
2013年5月11日(土) 赤坂BLITZ 16:00 open/17:00 start
『人間解体/The Man Machine』
2013年5月13日(月) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『コンピューター・ワールド/Computer World』
2013年5月14日(火) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『テクノ・ポップ/Techno Pop』
2013年5月15日(水) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『The Mix』
2013年5月16日(木) 赤坂BLITZ 18:00 open/19:00 start
『ツール・ド・フランス/Tour De France』
【料金】 S¥9,500(1F:スタンディング、2F:座席指定/税込)
A¥8,500(2F:スタンディング/税込)
※入場時にドリンク代別途必要
※3Dメガネ付(入場時にお渡しします)
2013年5月18日(土) なんばHatch 17:00 open/18:00 start
【料金】 S¥9,500(1F:スタンディング、2F:座席指定/税込)
A¥8,500(2F:座席指定/税込)
※入場時にドリンク代別途必要
※3Dメガネ付(入場時にお渡しします)