クラフトワーク、ドイツでの結成間もない1970年のライヴ映像が明らかに

クラフトワーク、ドイツでの結成間もない1970年のライヴ映像が明らかに

今年もツアーに乗り出しているクラフトワークのごく初期のライヴの映像がネットで浮上している。

映像は結成して間もない1970年のもので、ドイツのテレビの音楽番組『ロックパラスタ』に出演した際のパフォーマンスとなっている。メンバーはラルフ・ヒュッターと、08年までラルフとバンドの核を担ったフローリアン・シュナイダー、そしてドラムにクラウス・ディンガーが当たっている。

演奏はその後のクラフトワークのスタイルとは趣を大きく異にしているが、どこまでもアヴァンギャルドなこのパフォーマンスはむしろクラウトロックを彷彿とさせるものになっている。

映像は『ロックパラスト』を放送しているドイツの公共放送局の西ドイツ放送のサイトで公開されていて、動画には次のような解説が冒頭で紹介されている。

「1970年、その結成された年にクラフトワークは、すでにアヴァンギャルドなバンドだったが、そのサウンドはまた徹底して手作りなものでもあった。"Jiffy"や"Stratovarius"の演奏でバンドはフルートやハモンド・オルガンのディスト―ションによる実験を試みている。しかし、一貫したビートと醒めたアレンジは、この数年後にバンドのサウンドが辿っていく方向性を予見させるものともなっている。

『ロックパラスト』では1970年にゾースト市の発電所で行われたライヴ映像の全貌をここに初めて紹介する。バンドはトリオ編成で、ラルフ・ヒュッター(ハモンド・オルガン)、クラウス・ディンガー(ドラム)、フローリアン・シュナイダー(フルート)が登場し、会場に驚愕した表情の観客を多々残すことになった。当時からまさに稀有な瞬間で、ファンには掘り出し物となる映像だ」

なお、バンドにはその後、ミヒャエル・ローターも参加するが、翌年クラウスとミヒャエルは脱退し、ノイ!を結成することになった。また、クラフトワークはツアーの一環として8月にはサマーソニックに出演する。

クラフトワークの1970年のライヴ映像を観るにはこちらから。
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