ダフト・パンク、ヘルメットのイミテーションを巡る実態をレポート

ダフト・パンク、ヘルメットのイミテーションを巡る実態をレポート

5月22日(水)に新作『ランダム・アクセス・メモリーズ』をリリースしたダフト・パンクだが、アメリカの『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙はダフト・パンクのヘルメットを作ったり、そうしたヘルメットを血眼になって探したりしているファンの生態を記事で紹介している。

同紙でまず紹介されているのは、ミスター・クリックスというファンで、4年前にカリフォルニアのバイヤーの依頼を請けてギ=マニュエル・ド・オメン=クリストのヘルメットを精巧に作り上げてみせたのがきっかけでこの道に入ったというが、塗装に関しては自動車塗装工場でクローム・メッキ塗装を依頼するほどの念の入れようだったとか。

その後、ミスター・クリックスは749に及ぶ製造過程を動画にしてユーチューブで「17か月でダフト・パンク・ヘルメットを作る方法」として公開したところ、300万ヒット以上を記録するほどの話題になったという。

その後、ミスター・クリックスは勤務先の広告代理店を退社して、ヘルメット製造にフルタイムで携わることになったが、今では完成品を売らずに、材料をすべて揃えたDIYキットとして販売しているという。理由はネット・オークションのイー・ベイでの売り方がまるでダフト・パンクの身内が売っているような印象があるとバンド側の人間が憂慮し、ミスター・クリックスに「恐ろしい」メールを送ってきたからだとか。

また、現在大学生のヘイズ・ジョンソンは高校時代に野球のヘルメットとクリスマスの電飾を使って改造ヘルメットを作ってみたのがきっかけだといい、現在作っている精巧なダフト・パンク・ヘルメットはイー・ベイで1000ドル(約10万円)前後の値をつけるという。また、ジョンソンはダフト・パンクのヘルメットの変遷という、バンドが使っているヘルメットの変遷の図解解説を公開しているが、この変遷について次のように語っている。

「ぱっと見では、ここ数年のダフト・パンクのヘルメットは変わっていないように見えるんだよ。でも、こういう話をするとものすごくオタクな気分になってくるけど、実はすごく変わってるんだ」

ジョンソンのこの図解解説を公開しているファンサイトのダフト・クラブを運営しているケヴィン・サンダーズはサイトの掲示板で、あまりにもヘルメットの取引の話題が多いため、ヘルメットのやりとりに特化したページを増設したという。特にこのページのアクセス数は昨年1年から比較すると、新作のニュースが出回り始めたここ1か月だけで365パーセント増えたとか。なお、相場は電飾のプログラム可能なヘルメットで200ドル(約2万円)から500ドル(約5万円)、ICを仕込んだものになると数千ドル単位になるという。サンダースによれば、こうしたダフト・パンクのアイテムはほとんど希少なため、ファンは必死にこうした物件に飛びついてくると解説している。

また、ファンでなくてもダフト・メット作りで成功している人物もいて、それが54歳でおもちゃメーカーを営むトーマス・スプラッジだという。スプラッジがダフト・パンクを初めて聴いたのは3年前で娘にヘルメットを作ってほしいとせがまれた時だとか。

要望に応じて娘のために作ったヘルメットが「とてつもなく好評だった」ため、スプラッジはさらに10個作成し、最初の1個を先月イー・ベイに出品したところ1125ドル(約11万6千円)と、原価の3倍で落札されたという。なお、ダフト・パンクの音楽はだんだん病み憑きになってきているとスプラッジは語っていて、ダフト・パンクの音については「なんかニュー・ディスコって感じだね」と語っている。

ジョンソンのダフト・メットの変遷図解解説はこちらから→
http://www.thedaftclub.com/features/a-visual-history-of-daft-punks-helmets/
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