マドンナ、MDNAツアーがあまりにつらくて泣いていたと明かす


『MDNA』を引っ提げて昨年5月から12月まで行われたマドンナのMDNA世界ツアーで、マドンナはあまりにも消耗していたが、それでもツアーを続けたことを明らかにしている。

マドンナはMDNAツアーの様子を今回『The MDNA Tour』というツアー・ドキュメンタリーとしてまとめていて、6月22日にケーブル・テレビのエピックス局で公開されるが、18日にニューヨークのパリス劇場で行われたプレミア上映会の舞台挨拶に現れたマドンナは次のように語ったと『ビルボード』誌が伝えている。

「ショーは開催されなければならないものだから、気分が乗らないなんてことはありえないことなわけね。でも、他の誰とも同じでわたしも人間だから、絶好調の日もあれば、最悪な日もあって、そんな時には泣きわめいて、『もうこれ以上無理』って言ったものなのよ」

「でも、チケットを売り切ってしまっていた限り、お客さんをがっかりさせるわけにはいかなかったのね」

さらにツアーでの消耗度については次のように説明している。

「毎晩出演者全員にわたしの楽屋に入ってもらって、円陣を組んでお祈りをするんだけど、50パーセントは私がお祈りを言うことになって、そのうちの49パーセントはあまりにも消耗してて、私は泣きながら祈っていたの。でも、土砂降りの中とか、極寒の中とか、気分がよくない時とか、あるいはハリケーン・サンディみたいなとんでもないようなことが起きちゃった時、そんな時に自分を追い込んでいくと、何かを摑めることがあるのよね」

また、ツアーには16歳になる娘のローデスが衣装デザイナーのアシスタントとして同行し、さらに12歳になる息子のロッコもダンサーとして同行させたというが、ロッコについて毎晩踊っている姿を見ることができてやる気の源泉にもなったとマドンナは語っており、その後すっかり成長してしまって、「ちょっと怖いくらい」と子供の成長を儚んでいる。

また、上映会場ではマドンナと写真家のスティーヴン・クラインとのコラボレーションが発表され、それを紹介する1分間のトレイラー映像も上映された。なお、『The MDNA Tour』は映像ソフトとしても8月27日にリリースされる。