エイミー・ワインハウスの兄アレックス、エイミーの死の原因として摂食障害を語る

エイミー・ワインハウスの兄アレックス、エイミーの死の原因として摂食障害を語る

2011年に急死したエイミー・ワインハウスの兄が生前のエイミーの葛藤について明らかにしている。

ロンドンのユダヤ博物館では7月3日から9月までエイミーの遺品や写真などでエイミーと家族の絆を顧みる展覧会『Amy Winehouse: A Family Portrait』という展覧会が開催されるが、この告知のために『ザ・ガーディアン』紙の取材に答えた4歳年上の兄アレックスは何もアルコール癖だけがエイミーの死を早めたわけではないと次のように語っている。

「エイミーはひどい摂食障害に悩まされてたんだよ。これは別に新事実というわけじゃなくてね、身近で見てれば自ずからわかることだったっていうか。あの調子で続けてたらいずれ命を落したはずなんだろうけど、エイミーの寿命を本当に縮めたのは摂食障害だったんだよ。そのせいで、身体も弱ってただろうし、脆くなってたんじゃないのかな。摂食障害になってなかったら、肉体的にもっと強かったはずだからね」

エイミーの兄弟は関係が密だったというが、その分、負担も大きかったとアレックスは振り返っていて、自身の30歳の誕生日の宴会もエイミーが泥酔によって散々なことになったと説明している。

「有名になることの問題は、自分に対してどれだけの人が『だめだ』と言ってくれるかということなんだよ。実は誰もいなんだよね。あの時はぼくも怒髪天を突いたからね。宴会の招待客の頭を手当たり次第摑んじゃ頭突きをかましていくんだから。それもあんな身体が小さくて、ちっこいから蠅でもはたくように追っ払えるように思えるんだけど、全然収まらないんだよ。だから、面と向かってこっちの本音を言ってやんなきゃならなくなったんだよ。エイミーは俺の気持ちはよくわかってたから、それで金切り声で言い返してくるようなことはしなかったよ」

特に今回の展覧会でアレックスはエイミーの「普段の表情」を観てもらえたら嬉しいと語っている。

「苛々するし、腹立つし、ほんとエイミーにはむかついたよ。でも、その一方でものすごく優しくて、世話好きでもあったんだ。誰のためにでもなんだってやるんだよね。本当だよ。そういうところはすごく誠実だったんだ。妹として、娘として、そして友人としてね。俺の知っている人たちに対しては世の中でも最も誠実な友人だったと思うよ」

アレックスはまたエイミーがカムデンにあった自宅がプレスにいつも見張られていて引き籠ってしまっていたこと、また、若者の依存症克服を支援するためアレックスと父ミッチとで設立したエイミー・ワインハウス基金にどれだけ尽力しているかということについても語っている。「エイミーは本当にいい人だったんだよ」とアレックスと語りながらも「でも、別な面では、おぞましい人物でもあったんだ」と説明した。
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