ピクシーズ、キム・ディールの脱退についてブラック・フランシスが語る

ピクシーズ、キム・ディールの脱退についてブラック・フランシスが語る

9月3日に4曲入りのEP『EP1』をリリースしたザ・ピクシーズだが、今後1年以上にわたってバンドはリリースを続けていくことが明らかになっている。

『ザ・ニューヨーク・タイムス』紙はバンドが2013年と14年を通してこれからも新作を散発的にリリースしていくと明らかにしていて、ブラック・フランシスは今後ツアーは「なんかしらの新しい物語」なしには成立しないと語っているともいう。

2004年に再結成してからピクシーズはコンスタントにツアーを続けてきているが、バンドは今年も9月13日からアメリカ・ツアーに乗り出した後、9月25日から大々的なヨーロッパ・ツアーを開始する予定になっていて、ブラックは新しい楽曲群が必要になっていると次のように語っている。
「この調子でツアーを続けていくのであれば、僕たちもなんかしらの新しい物語とか、新しい生命なり、なんなり必要だよ」

また、ブラックは新作の中の"Indie Cindy"について次のように語っている。
「これは自分を問い直す内容の曲なんだ。オーディエンスにもこう訊くんだよ、『このロマンスにはまた起きるだけのものが揃っているのかどうかはわからない。僕にはきみがまた僕を受け入れてくれるのかわからないし、僕には自分がきみを受け入れるのかどうかもわからない。でも、この思い出はある。またやれるだろうか?』ってね」

今後、どういうペースで新曲がリリースされていくのかは明らかにされていないが、『ニューヨーク・タイムス』紙では今後の新曲もすべてなんの前触れもなしにピクシーズのオフィシャル・サイトでリリースされ、これまで通り、バンドの作品を手がけてきたヴォーン・オリヴァーがアートワークを手がけていくという。リリースはダウンロードと10インチのアナログ盤の両方で行われていく。

なお、バンドは6月に新曲"Bagboy"をオフィシャル・サイトからリリースしているが、この直前にはオリジナル・メンバーでベースのキム・ディールが脱退していて、ギターのジョーイ・サンチャゴはキムの脱退にバンドが今後影響されないように決意を固めていることも明らかにしている。
「キムの脱退を3日間は嘆いたよ。でも、こう言うのも嫌なんだけど、どんな面倒が起きてももう邪魔されるわけにはいかないんだ。ギターを担ぐ時が今来たんだよ。これから光り輝く時なんだ。俺はそれを誰にも奪われるつもりはないんだ」

また、『EP1』はイギリスのウェールズにあるロックフィールド・スタジオでレコーディングされ、バンドの1989年の『ドリトル』や90年の『ボサノバ』、そして最後のアルバムとなっている91年の『トゥロンプ・ル・モンド』を手がけたギル・ノートンがプロデューサーに迎えられている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013

※記事初出時に人名について事実とは異なる記述があり、訂正しました。ここにお詫び申し上げます。
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