ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーはレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルで自分たちの後に演奏したヘッドライナーのビッフィ・クライロに対して、「俺たちの後に出る連中(誰だか知らないけど)が俺たちの(ステージ・)プロダクションを台なしにしてくれたよ」とツイートして物議をかもしたが、ビッフィ・クライロはこのツイートについて、癇癪でも起こしたのだろうと語っている。
トレントは8月25日の出番前に「レディングのライヴは類を見ないようなショーになると思うよ……」とツイートしてから「……フカシ野郎の主催者と俺たちの後に出る連中(誰だか知らないけど)が俺たちの(ステージ・)プロダクションを台なしにしてくれたよ」とツイートしたが、ビッフィ・クライロのサイモン・ニールはこのツイートについて次のように音楽サイトの「ファスター・ラウダー」に語っている。
「基本的に癇癪を爆発させてただけのことだよね。ナイン・インチ・ネイルズは確かにビッグ・ネームだし、どこのフェスでもヘッドライナーとして出演しまくってるところを、マネージャーだか誰だかがトレントに実はレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルではヘッドライナーじゃないんだと教えることになって、ぼくたちに八つ当たりでもしなくなったんだろうね」
「その前の金曜日(23日)にも同じ出番で演奏したわけだけど、特に問題はなかったしね。明らかにリーズに出ていたバンドについて興味がなかったんだろうけど、でも、僕たちがどこの誰かなんてことはよくわかってたはずだから、あのツイートは鼻持ちならない態度に出てみたってだけのもんだよね」
その一方で、レディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルを運営しているフェスティヴァル・リパブリック代表のメルヴィン・ベンはトレントのツイートに対して「事実はだね、この発言に事実はないということだね。連中が署名した時から、契約の内容はなに一つ変わってないんだからね」と反論し、ひょっとしてトレントは自分が名前を聞いたこともないようなバンドの前座をやらされることを苦々しく思っていたのだろうかと問われると「それについてはコメントのしようがまったくないね」と答えていた。
なお、トレントは今回のツアーのステージは1983年のトーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス・ツアー」のステージに触発を受けていると説明し、「物理的な構成要素だけ見ていくと、意外とロー・テクなものなんだよ。これまでで最高傑作か世紀の大失敗となるか、そのどっちかというものなんだ」とトレントはこれまで『NME』に語っている。
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