ニルヴァーナ、『イン・ユーテロ』制作でスティーヴ・アルビニが送ったFAXが公に

ニルヴァーナ、『イン・ユーテロ』制作でスティーヴ・アルビニが送ったFAXが公に

10月9日に『イン・ユーテロ』の20周年記念盤をリリースするニルヴァーナだが、『イン・ユーテロ』制作前にプロデューサーのスティーヴ・アルビニがバンドに送っていたファックスがネットに流出したと『スピン』誌が伝えている。

バンドは『イン・ユーテロ』のプロデューサーとしてスティーヴのほか、数人に打診していたが、ファックスはバンドの要請に対してスティーヴからの返信となったもので、フガジのリリースを数枚抱えて返事が遅れたことを詫びた上で、スティーヴは「現時点でのきみたちにとって最良の策はまさに君たちがこの間言っていたことをそのままやることだと思います。つまり、数日間でレコーディングを済ませ、高いクオリティの内容をほとんど『プロデュース』することなく制作し、話のわからない会社の連中にはまったく関与させないことだと。もし、本当にそんなことをやりたいんだったら、ぼくは喜んで協力させてもらえたらと思います」とスティーヴはニルヴァーナに伝えている。

しかし、その一方で少しでもレコード会社の関与や妥協を許すつもりがあるなら一切関わり合いたくないとも断言し、「僕はバンドの音楽と存在についてのそのバンド自身の認識を正当に反映するようなレコードに関与することにしか興味はありません。もし、このことをレコーディングの方針として君たち自身が全身全霊を注ぐというのなら、僕はもう身を粉にして君たちのために尽くします。なんでもやれることは試みます。君たちの関心が他にそがれないようにしっかり音楽に集中させてみせます」とスティーヴの条件を提示している。

さらに自分の信条としてあくまでもバンド本位にしか取り組まないので、サウンドを作り上げたりスティーヴの方から指示したりするようなこともしないこと、レコーディングとミックスは表裏一体のものなので分けて考えるようなことはしないこと、自分の好みの音はあるが売りにしているサウンドはないので、バンドから何かを求めていかないと何も始まらないこと、そして、レコーディングに使うスタジオにはこだわらないし、自分の自宅にもレコーディング設備は用意してあるとした上で、実際に使われたミネソタ州のパキダーム・スタジオを推薦している。

そして、スティーヴはこの作品のプロデュース料について、通常の慣例となっている印税として報酬を受け取ることを断ったことでも知られているが、すでに最初の連絡をもらった時点でその提案をしていたことが明らかになっている。バンド側で適当だと思えるまとまったお金を報酬として支払ってほしいとスティーヴは提案していて、作品の収益のパーセンテージを要求するようなことはしたくないと明言している。その理由として、スティーヴは作品から発生する金銭はバンドとファンがもたらすものだから、印税はあくまでもバンドにしかふさわしくないと説明している。また、もし300万枚も売れるようなことがあったとしたら、印税だとプロデュース料にはふさわしくない高額なものとなってしまうからだとも断っている。

そしてスティーヴは追伸として「1週間くらいでレコードを仕上げられないというのは、誰かがしっかりやっていないことだと思うよ」とコメントしてファックスを締め括っている。

流出したFAXの画像はこちらから。
http://www.spin.com/articles/steve-albini-nirvana-in-utero-four-page-letter-produce
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