オノ・ヨーコ、ビートルズ解散をめぐるポール・マッカートニーの発言にあらためて感謝

オノ・ヨーコ、ビートルズ解散をめぐるポール・マッカートニーの発言にあらためて感謝

オノ・ヨーコはポール・マッカートニーが昨年、オノ・ヨーコがザ・ビートルズを解散させたわけではないと発言したことに対してあらためて感謝の意を表明している。

ポールはテレビ向けのインタヴューでヨーコがビートルズを解散させたわけではないと昨年語ったが、イギリスの『ザ・タイムズ』紙にヨーコは次のようにこの言葉を聞いた時の心境を説明している。

「わたしは、それはもうとても感謝しました。というよりもショックを受けたほどです。『あなた、今になってそんなことを言うの? もう40年も経った後で?』と思ったくらいです。でも、とてもいいことでした。世の中が作り出したわたしとポールの世界観の中では、あの発言はとても切り出しにくいものだったはずです」

その一方で、ビートルズ解散後に自分に向けられた敵意や憎悪はその後アーティストとして自分を確立していく上では必要な試練だったともヨーコは説明している。
「わたしはとても興味深いことをわかりつつあるんですよ。つまり、あんなにたくさんの人たちからバッシングを受けていなかったら、今のわたしはどうなっていただろうと思うのです。今のわたしというのは、あの頃のひどい出来事の数々が作り上げてくれたものなのです。本当にひどい目に遭ったとずっと思ってきましたけど、今考えてみると、どれもある意味では恩恵だったんだなと思えるのです」

ポールは昨年ジャーナリストのデイヴィッド・フロストのテレビ番組『フロスト・オーヴァー・ザ・ワールド』の取材で「ヨーコがバンドを解散させたわけじゃないというのは確かだよ、むしろバンドの方が解体し始めてたんだからね」と語っている。

「ヨーコが登場した時にはヨーコのアヴァンギャルドな側面とか、ものの見方とかが魅力のひとつになってたわけで、ヨーコはジョンにこれまでとは違うあり方を見せたわけで、これがジョンにはすごく魅力的だったんだよ。だから、ジョンはやめる潮時になってたわけで、どういう形になったとしてもいずれ必ずやめるつもりでいたんだよ」

なお、ビートルズはBBCラジオでのライヴ音源集『ライヴ・アット・ザ・BBC』の続編となる『オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』を11月11日にリリースする。
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