レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、チャリティ・ライヴでルー・リードへの追悼を表明

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、チャリティ・ライヴでルー・リードへの追悼を表明

自身がロサンジェルスに創立したシルヴァーレイク音楽院の資金援助のため、毎年募金ライヴを行っているレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーだが、そのライヴ「バックヤード・ベネフィット」にフリーは念願のニール・ヤングを呼ぶことに成功したと『ローリング・ストーン』誌が伝えている。

ライヴはシルヴァーレイクの豪邸を改装した施設、パラモア・マンションで10月30日に行われ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが前座を務め、ニール・ヤングのライヴが行われたが、そのほかにも、ダミアン・ハースト、シェパード・フェアリー、オータム・ド・ワイルドら一線で活躍するアーティストから作品の数々が寄せられ、これらの作品のオークションも行われたという。

ニールはピアノやギター、ハーモニカを使い分けたソロ・パフォーマンスを行い、“Comes a Time”、“Harvest Moon”、“Heart of Gold”などの代表曲を披露したが、フィル・オクスのカヴァーも披露し、その演奏の前には「昔は素晴らしいソングライターがたくさんいたものなんだ。みんな歌詞を聴き込むのがあの頃は好きだったんだよ」とも語ったという。また、途中でチューニングを直さなければならなくなると「俺にチューニングをやらせると大変なことになっちゃうんだけどなあ」と冗談を飛ばす一幕もあったとか。

その前に登場したレッド・ホット・チリ・ペッパーズはフリー、チャド・スミス、ジョシュ・クリングホッファーの3人による長めのファンク・ジャムの後、アンソニー・キーディスが参加して、まずは“Can't Stop”を披露し、その後、“The Adventures of Rain Dance Maggie”、ニール・ヤングの“Everybody Knows This Is Nowhere”のカヴァー、それと“Around the World”、“By the Way”と5曲からなるセットを届けたという。ライヴの前にフリーは次のようにニール・ヤングの出演について『ローリング・ストーン』誌に語ったという。

「ニールっていうのは、観に来てくれる人たちやニール本人のためにもライヴに呼びたくなる存在なんだよ。ニールはいつだってリスクをあえて引き受けてきたし、ある意味自ら失敗を望んでいるところもあるくらいだからね。60年代からやってるロック・ミュージシャンでキッズにとって今も自分たちと関わってくるアーティストってもうニールだけなんだよ。ニールはパンク・ロックにもオープンだったし、エレクトロニック・ミュージックが盛り上がるとこれにもオープンだった。そして言うまでもなく、俺も大ファンだからね」

なお、チリ・ペッパーズのライヴ中、アンソニーはルー・リードへの追悼として、ルーは「ニューヨークの街を歩いた最もクール男だった」と表明し、黙禱などは要求せず、逆にルーのために歓声を挙げるよう観客に要求し、一瞬だけヴェルヴェット・アンダーグラウンドの“I'm Waiting for the Man”を披露したとか。ニールも自分のセットで「俺たちはもっとルー・リードを求めていたのにな」とルーの他界を惜しんだ。
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