ザ・フーのロジャー・ダルトリー、イギリスの移民問題で労働党を許さないと語る
2013.11.19 21:45
ザ・フーのロジャー・ダルトリーはかつてトニー・ブレア率いる労働党政権が大量の移民流入を許すことになった政策を行ったことについて絶対に許せないと語っている。
ロジャーはこの政策はイギリスにとってメリットにもならないし、さらに、本当に悪いのは政策を決めた政治家のせいなのに、今後移民が標的にされることを考えると腹が立ってしようがないと『ザ・サンデイ・タイムス』紙に語っている。
「俺は移民の最低賃金の設定を条件にすることなしに大量の移民流入を許した労働党を絶対に許さない。移民流入のせいで人件費を切り下げられて俺の仲間たちの仕事が奪われたことを俺は許せないよ。これもヨーロッパへの浅はかな思惑で行ったことで、移民を全員そのまま受け入れることにしちゃって、おかげで部屋に10人で住み込んでポーランド並みの低賃金で働くようなことになっちゃったんだよ」
「俺は別にポーランドに対しては何も反感はないんだよ。でも、あれは政治的な間違いだったし、しかも、自分たちのせいじゃないのに、結局、最後に恨まれるのは移民たちの方なんだと考えると本当に腹が立つんだよ」
なお、先月ピート・タウンゼントがザ・フーとして2015年に世界ツアーを敢行してその後はツアー活動から引退すると明らかにしたことについて、ロジャーはツアー活動をやめたとしても活動自体をやめるわけではないと明らかにしている。
「俺としてはピートが言ったことを明確に説明する必要があると思うし、俺たちが言いたいのは、これ以上は数ヶ月に及ぶ長期間の大規模なツアーはもう続けられないということなんだ。ほんの一部だけでもものすごい重労働なんだよ。だから、ここで現実的にならなきゃならないんだ。今度のツアー(昨年末から7月までの『四重人格』ツアー)でバンドは過去数年で最も好意的なレヴューを得ることになった。もちろん、やっていてとてつもなく楽しかったよ。ただ、とてつもないほど疲弊もしたわけで、自分たちの年齢についても現実的に考えなきゃならないんだよ。でも、だからといって、今度のツアーがザ・フーにとって最後の活動になるわけじゃないんだよ」
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