カルロス・サンタナ、現在はホームレスの元バンド・メンバーと40年以上ぶりに再会

カルロス・サンタナ、現在はホームレスの元バンド・メンバーと40年以上ぶりに再会

カルロス・サンタナと、サンタナに大きな影響を与えた元バンド・メンバーで現在ホームレスとなっている人物との再会がアメリカのテレビの報道番組で実現したという。

記者のスタンリー・ロバーツは不法投棄問題の取材を続けていくうちにこのホームレス男性と出会ったというが、この人物は、サンタナの母体となったカルロス・サンタナ・ブルース・バンドが60年代に自分の実家のガレージで産声を上げたと語っていたのだという。ロバーツは当初真に受けていなかったが、調べてみると事実であることが判明し、この人物がパーカショニスト、マーカス・マローンであることもわかったという。そして、12月20日にロバートに連れられて、カルロスはマーカスの住むキャンピング・カーで再会を果たしたと『ビルボード』誌が伝えている。

二人は抱き合ってから、マーカスは「俺なんかとこうやって会ってもらうことにどれだけ不安を感じたかわかんないだろうな」と心境を述べると、カルロスは「俺たちはずっとあなたのことを思ってたんだよ。こうやってまた会えることになって光栄だよ」と語ったとか。

カルロスはサンタナのアフリカン・リズムやラテン・リズムを導入したサウンドについてマーカスの影響によるところが大きかったとこれまでも語ってきている。マーカスはカルロス・サンタナ・ブルース・バンドのパーカッショニストを1966年の結成時から務め、バンドがウッドストック・フェスティヴァルへの出演を決めると、その後行われたファースト・アルバムのレコーディングにも参加。しかし、ウッドストック直前に殺人容疑で投獄され、バンドから離脱することになった。

カルロスとマーカスは、それ以来まったく顔を合わせていなかったとロバーツに番組で明らかにし、カルロスは必ずコンガをマーカスのため揃え、生活を支援すると語ったという。その後、番組を観たやはりオリジナル・メンバーでパーカショニストのロッド・ハーパーやプロデューサーのボビー・スコットらもマーカスとの再会を望んでいると語っているという。
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