ビヨンセ、新作でチャレンジャー号爆発事故の音声を使用し、NASAから批判

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  • ビヨンセ、新作でチャレンジャー号爆発事故の音声を使用し、NASAから批判 - ビヨンセ 最新作『ビヨンセ』

    ビヨンセ 最新作『ビヨンセ』

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ビヨンセは新作『ビヨンセ』に収録されている“XO”で1986年のスペース・シャトル・チャレンジャー号爆発事故に関連した音源を使っていることで、航空宇宙局(NASA)からクレームをつけられている。

“XO”では冒頭でこの音声が使われていて、当時のNASAの報道官だったスティーヴ・ネスビットの「管制室では慎重に状況を見極めています。明らかに重大な事故のように思えます」というコメントになっている。チャレンジャー号は打ち上げの直後に空中で爆発事故を起こし、乗組員7名は全員死亡した。

それを受けて、NASAの幹部はこの音声の使用が「極端に不適切なものだ」と訴えていると『ハリウッド・リポーター』誌が伝えている。さらに元NASA職員のキース・カウリングは次のようにこの音源の使用を批判している。

「これはケネディ大統領が死んだことを視聴者に伝える(ニュースキャスターの)ウォルター・クロンカイトの言葉や同時多発テロ事件で世界貿易センターからかけられている911番(日本の110番)への音声をポップ・ソングでセンセーショナリズムとして使うのと同じように悪趣味です」

カウリングはこの音声は即刻削除されるべきだと訴えている。さらに事故の遺族の一人ジューン・スコビー・ロジャーズは次のように違和感を主張している。
「チャレンジャー号の英雄的な乗組員が亡くなった日の音声が“XO”という曲で使われていることを知ってとても残念に思います。この楽曲で使われている音声の瞬間はチャレンジャー号乗組員の遺族や同僚や友人らにとってはとても辛いものです。わたしたちは愛する者たちがどのように失われたのかということではなく、むしろその人たちがどのようにして生きて、遺したものが今もどのように生きているかということをこれまで考えるように努めて来たのです」

こうした批判に対してビヨンセはABCニュースに次のような声明を出して抗弁している。
「わたしの気持ちはチャレンジャー号事故の遺族の皆様とともにあります。“XO”は愛する者を失った人たちを癒せるように、さらに思いもよらなかったようなことが起きるものなのだから、愛する者との時間は一分ごとにありがたく享受するべきなのだということを心を込めて制作した楽曲なのです。この曲のソングライターたちは、チャレンジャー号乗組員の利他的な偉業を称えてこの音声を使っていて、彼らが忘れられることがないようにと願ってのことなのです」

なお、ビヨンセは先頃ネットで公開したビデオで今回の新作用に80曲のレコーディングを行ったことを明らかにしている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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