スヌープ・ドッグ、オーストラリアのフェミニスト団体から入国拒否運動を起こされる
2014.01.17 18:30
1月17日からオーストラリアとニュージーランドの6都市で開催されるビッグ・デイ・アウトに出演するスヌープ・ドッグは、女性の地位向上を目指す団体から入国を禁止する署名運動を起こされていたが、無事にビザをオーストラリア政府から発給してもらえたという。
運動を起こしているのは「コレクティヴ・シャウト」という団体で、スヌープの歌詞が女性を蔑視していると問題にしていて「スヌープ・ドッグの歌詞は女性への暴力を賛美するもので、全女性の安全を脅かすものになっています。また、女性への暴力をなくしていくというオーストラリアの国是ともこのスヌープの振る舞いは相いれません。もし、女性と女子に対する配慮が本当にあるのなら、絶対にスヌープのビザを発給せず、入国を拒否するものだと思います」という書簡を入国管理担当大臣スコット・モリソンに送りつけたという。しかし、モリソン大臣は記者団にスヌープにはヴィザを発給したと発表したとザ・ガーディアン紙が伝えている。
また、スヌープは昨年12月にファンク・ミュージシャンのダム・ファンクと結成したファンク・ユニット、7デイズ・オブ・ファンクとしての新作『7 Days of Funk』をリリースしている。7デイズ・オブ・ファンクでのスヌープはスヌープジラとして活動しているが、これはパーラメント=ファンカデリック(P=ファンク)で活躍したブーツィ・コリンズの別名、ブーツィラにちなんだものだとか。スヌープジラは『7 Days of Funk』について次のように解説している。
「俺と相棒のダム・ファンクはクール・アンド・ザ・ギャング、パーラメント=ファンカデリック、ザ・ギャップ・バンドなんかを聴いて育ったから、7デイズ・オブ・ファンクではファンクを今日的なヴァイブでもって作り直したかったんだよ」
また、スヌープは昨年4月にレゲエ・アルバム『ロード・トゥ・ライオン』をリリースしているが、ラスタとして名前をスヌープ・ライオンと改名したことも発表していた。さらにスヌープ・ライオンという名前を発表した際、フランク・オーシャンが同性愛者としてカミング・アウトしたことを受けて、ヒップホップ界にゲイ・ラッパーが登場してもそれを受けて入れていく心の準備があるとも語っていた。なお、エレクトロニカDJとして活動する時にスヌープはスヌーパデリックとも名乗っている。
(c) NME.COM / IPC Media 2014