コートニー・ラヴ、元弁護士への中傷ツイートは別の人物へのメッセージだったと証言する

コートニー・ラヴ、元弁護士への中傷ツイートは別の人物へのメッセージだったと証言する

コートニー・ラヴの元弁護士がコートニーを名誉毀損で訴えた訴訟の第1回目の公判が1月15日ロサンジェルスで行われ、コートニーは証人として原告側の質疑に答えることになったとスピン誌が伝えている。

訴えを起こしているコートニーの元法的代理人のロンダ・ホームズは、元々コートニーの依頼を受けてカート・コバーンの遺産管財に不正が行われていないか調べていたが、2010年6月にコートニーはホームズのことを突然「買収された」「丸め込まれた」などと一方的にツイッターで攻撃し始めたことで知られていて、ホームズはそれ以後、コートニーから受けた誹謗中傷を名誉毀損だとして訴えている。

今回の訴えでホームズ側は、自身がカートの遺産管財の調査を請け負う間は、コートニーに対して「身体をきれいにしてしらふでいるように」要請したところ、それを境に自身への攻撃が始まったとしている。結局、コートニーが薬物を断った状態を心がけようとする素振りはまったくなかったので、おそらくそうしろと要請されてホームズとホームズの事務所に対して激しく腹を立てたのではないかとしている。

先月、この訴訟の公判前審理でコートニーは、インターネットでの主張はひとつの意見に過ぎず、誇張や煽りはつきものなのでコートニーのツイートも名誉毀損は当たらないとしてホームズの訴えは無効だと反論したが、判事に聞き入れられず、公判入りすることになった。

そして、今回の証言でコートニーは、ホームズを貶しているとみなされた問題のツイートが実は自身の知り合いで「記者気取りの」カルメラ・ケリーとエド「なにがし」なる人物への直接のメッセージのつもりで書き込んだものだと主張した。つまり、ケリーとエドなにがしへのメッセージとしてツイートしたもので、一般の読者に読ませようという意識でのツイートではなかったので名誉毀損ではないとしている。コートニーは詳細はもう忘れてしまったが、ホームズが買収されたことについて質問がまずケリーの方からあったので、これへの返答としてツイートしたのだと主張している。

これに対してホームズ側の弁護士のバリー・ラングバーグはケリーなる人物は、テレビ局のNBCとも繋がっている人物だと指摘し、ケリーとのやりとりが純然にプライヴェートなものだと考えることはありえないことをほのめかした。さらにラングバーグがコートニーに、プライヴェートのつもりだったツイートが公然となった時には驚いたのかと確かめると、コートニーは「プライヴェートなやりとりでなかったことは今ならわかる」と答えたという。

ラングバーグはツイッターなど、こうした根も葉もない誹謗中傷をインターネット空間に流布されると、結局、どこまで波及しているのかわからないため、本人にとっては致命的なダメージになると主張し、さらにコートニーがこうしたパブリシティを自分の利のために使いこなすことによく長けた人間であると訴えた。また、ホームズは元々コートニーの助けになろうと相当に肩入れしていたと説明し、コートニーが自身への誹謗中傷をツイッターで始め、自身への依頼を打ち切るとホームズは打ちのめされてしまったと主張した。

その一方で、コートニー側の弁護士、ジョン・ローレンスはコートニーが何年にもわたってさまざまな人間に食い物にされ続け、数百万ドル単位で財産を奪われていると説明し、「ホームズ氏の中にコバーン氏(コートニー)は自分のために戦ってくれるチャンピオンを見出したのです。しかし、そうではなかったことをその後発見し、コバーン氏は途方に暮れることになり、一人残され、正義を追及する手立ても奪われてしまったのです。一体、被害者は誰だったのでしょうか。原告でしょうか、それとも実はコバーン氏でしょうか」と訴えた。

また、訴訟の原因となっているツイートについてローレンスは、この訴訟が起こされる前には、誰もそんなツイートのことを知りもしなければ気にもしていなかったと主張し、それをわざわざ訴えとして問題にしているということは、この訴訟の目的が金目当てだからだと訴えた。

さらにコートニーは自身の証言の中で、そもそも自分はホームズを一度も解雇していないとも語った。もともと今回の公判は来週いっぱいで結審するものとされていたが、さらに数日間ずれ込むと見込まれているという。
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