ナージャとマーシャを含むプッシー・ライオットのメンバー、ソチで一時逮捕される

ナージャとマーシャを含むプッシー・ライオットのメンバー、ソチで一時逮捕される

先頃までニューヨーク滞在を続けていたナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワとマリア(マーシャ)・アリョーヒナを含むプッシー・ライオットのメンバーらがソチで窃盗の容疑で逮捕されたことが明らかになっている。

ソチを訪れていたプッシー・ライオットのメンバーのほか、ジャーナリストや活動家らの計10名が逮捕され、ソチ・オリンピック会場に近い警察署に連行されたというが、数時間後に釈放されたという。釈放後、メンバーらはフェイスマスクを被って警察署の正面玄関の階段で歌を歌い始めるというパフォーマンスを行った。

メンバーは新しいプロテスト・ソングのレコーディングのためソチを訪れたというが、街中で突然逮捕されたと『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。「ソチ市内をみんなで歩いてたらいきなり逮捕されたのよ」とナージャは警察署から電話で報告してきたという。「窃盗の容疑がかかっていると言われたんだけど。もちろん、窃盗なんて誰もやってないです」

メンバーらは先週末の日曜にソチ入りし、その後、ずっと尾行されていたというが、逮捕までは自分たちの存在を公では明らかにしていなかったという。しかし、逮捕後からツイッターでメッセージを発信し始めたため、警察署にも報道陣が大挙して押しかけることになった。

メンバーらの法的代理人であるアレクサンドル・ポプコフは、逮捕はメンバーの割り出しのためだろうと語っていて、「その後月曜日にも身柄を拘留され、数時間の取り調べを受けることになりました。そして、今日(火曜日)もホテルでの窃盗容疑で逮捕され、12人の捜査官が現場検証を行っています」と報告している。

その後、ホテルでの窃盗容疑も取り下げられ、メンバー5人でフェイスマスクを被り、警察署の玄関での上り下りを繰り返しながら「プーチンは愛国心を教えてくれる」という歌詞の歌を歌い続けたとか。

「我が国の当局はスキャンダルを起こすことに天才的な資質を持っているんですよ。逮捕なんかしなかったら、こんなバカみたいな注目をマスコミから浴びることもなかったのに」とポプコフは解説している。
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