ロシア政府、プッシー・ライオットへの約660万円の支払いを命じられる。プーチン大統領に対する抗議活動での逮捕で条約違反

ロシア政府、プッシー・ライオットへの約660万円の支払いを命じられる。プーチン大統領に対する抗議活動での逮捕で条約違反

ロシア政府への抗議のためW杯決勝戦に乱入し大きな話題となっているプッシー・ライオット

今回、ロシア政府が欧州人権裁判所から、2012年のプッシー・ライオットの逮捕に対する補償金として約4万4586ユーロ(約660万円)の支払いを命じられていることが明らかになった。

2012年、プッシー・ライオットの3人のメンバーがモスクワにある救世主ハリストス大聖堂で“Punk Prayer”を演奏して逮捕され、「宗教的憎悪に基づくフーリガン行為」で有罪となった。

しかしながらこの演奏は宗教とは関係がなく、プーチン大統領が3期目の再選を目指すことへの抗議として行なわれたものだった。

報道発表によると、このたび欧州人権裁判所は「公判のために出廷するメンバー達を移送する際の過密状態や、明白な警備上の危険がない中で、公判の間じゅう武器を持った警官や警察犬に終始見張られながら、ガラスの檻に入れられるという屈辱を味わわせた」などの理由で、ロシアが人権と基本的自由の保護のための条約のいくつかに違反したとする決定を下している。

プッシー・ライオットの他のメンバーはこの件に対し2014年7月に同裁判所に提訴し、およそ25万ユーロ(約3300万円)の賠償金を求めていた。

彼女達はこの度の判決を祝して、公式Twitterに「欧州人権裁判所の裁判で私達が政府に勝った! “Punk Prayer”から6年」と綴っている。

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