クリスチャン・メタル・バンド、アズ・アイ・レイ・ダイングのヴォーカリスト、ティム・ランベシスが妻に対する殺人未遂を問われて逮捕された事件で、ティムは2月25日にカリフォルニア州の法廷で殺人教唆の罪の認めたという。
刑の宣告は5月2日に行われる予定で、最高で9年の禁固刑と罰金1万ドルに処せられる可能性があると「ABC10ニュース」は語っている。
昨年9月の時点でティムは事件当時ボディビルディングのためステロイド剤を服用していて、その副作用で精神に異常をきたしていたと罪状を認めていなかった。ティムはジムで知り合った男性に妻のメーガンが離婚に応じてくれないこと、さらに夫婦で養子縁組した子供3人にも会わせてくれないことをこぼしていて、人を雇って殺してもらいたいと話していたところ、この男性が警察に通報していた。
その後、囮捜査でティムは検挙されたが、殺人を請け負うと扮してティムを逮捕した覆面捜査官は次のように証言している。
「被告との会話の中で被告は妻を殺害するのに都合のいい期日を3日選別してきました。その日はいずれも子供たちと過ごせる日で自分には容疑がかからないはずだと言っていました。(略)被告は繰り返し『妻を亡き者にしたい。二度と絶対に顔を見たくない』と言っていました。それから別れ際に4~5メートルほど離れたところで、わたしに振り返って、『念のために言っておくけど、本当に死んでもらいたいんだ』と言いました。(略)被告は紙のファイルフォルダーを手渡してきて、100ドルの札束が一つ入っていましたが、札は数えていません。白人の女性の写真を見せられました。さらに印刷された住所と、手書きで日付の書付も見せられました」
検察によると、殺害の報酬は1千ドル(約10万円)だったという。昨年5月にティムは保釈金200万ドル(約2億円)を支払って出所しているが、保釈の間GPS検知器を携帯することと妻やエチオピア出身の養子3人に近づかないことが条件になっていた。事件が発覚してからアズ・アイ・レイ・ダイングは活動休止となっている。
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