ポール・マッカートニー、自身のマントやスーツ、歌詞のオークションに待ったをかける

ポール・マッカートニー、自身のマントやスーツ、歌詞のオークションに待ったをかける - (c)2013 Mary McCartney(c)2013 Mary McCartney

オークションに出品されていた自らの衣服や歌詞を書きつけてあるメモについて、ポール・マッカートニーが待ったをかけたことが明らかになっている。

品物はマントとスーツ、そして歌詞が3行書きつけられた紙片で、オメガ・オークションに出品されていたが、ポールの弁護士団が3月20日にこの商品の競りの差し止めを要求したという。

オークション側では品物は30年ほど前にポールの最初の妻リンダからマッカートニー家の家政婦と乳母を務めていたローズ・マーティンに譲られたものだと説明していると『メトロ』誌は伝えている。

ローズは昨年92歳で亡くなり、遺族はこれらの遺品を処分して3万ポンド(約519万円)に換金できるものと見込んでいたというが、オークション側は次のように横やりが入ったと語っている。

「残念ながら、弁護士たちの言い分では、ポール卿は衣服を人にはあげたりしないはずだというんですね。ローズはずっと服を自分に譲ったのはリンダだったと家族に話してきたというのですが、ご両人とも故人になってしまっているので裏付けのとりようがないわけです。最終的には法に則って正当な持ち主に返却しなければならないようでして、それがローズの家族か、ポール・マッカートニー卿か、MPLコミュニケーションズになるのかはまだわかりかねます」

マントは落札価格として1万5千ポンド(約260万円)になると見込まれていて、スーツは1万ポンド(約173万円)になると予想されていた。紙片には「Baby you couldn’t have done a worse thing to me, if you’d taken an arrow and run it right through me(ベイビー、それ以上にひどい仕打ちはないだろう、恋の矢でぼくを撃ち抜いたとしたら)」という歌詞が書きつけられてあり、およそ1000ポンド(約17万3千円)から2000ポンド(約34万6千円)の値をつけるものと見られていた。

オークションでは他にもビートルズゆかりの品々が出品され、1965年の映画『ヘルプ! 4人はアイドル』用にポールがジョン・レノンと"ヘルプ"を作曲したという1907年製のベヒシュタインのコンサート・グランド・ピアノは5万7500ポンド(約994万7500円)で落札されていた。また、『ヘルプ! 4人はアイドル』でジョージ・ハリスンとリンゴ・スターが来ていたジャケットはそれぞれ5万4千ポンド(約934万円)と6万1100ポンド(約1057万円)で落札されている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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